ノルウェー新世代マトレとボルク期待のコラボ
作曲家のオルヤン・マトレ、クラリネット奏者のロルフ・ボルク。ノルウェーの若い世代の音楽家ふたりのコラボレーションを紹介するポートレート・アルバム。
オルヤン・マトレはベルゲン生まれ。オスロのノルウェー国立音楽アカデミーでクルーセ、トゥーレセン、トンメセン、ヘルステニウスに作曲法を学びました。細かいニュアンスをもったサウンドと色彩の音楽が評価され、ノルウェー音楽シーンで活躍する各方面からの委嘱がつづいています。ロルフ・ボルクもベルゲンの生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーでハンス・クリスチャン・ブレインに学び、室内アンサンブル「asamisimasa」のメンバー、ソロ奏者として活躍しています。
『チャント』は、オスロ室内楽フェスティヴァルの委嘱により作曲された、バス・クラリネットとトロンボーンの会話。『孤独に散る葉』は、E.E.カミングズの詩と松尾芭蕉の俳句からインスピレーションを得たといいます。クラリネット協奏曲のタイトル『裏返しに』は、協奏曲におけるソロ楽器とオーケストラのテクスチュアの関係を暗示。ベルゲン・フィルとロルフ・ボルクの委嘱作です。アルバムの最初に演奏されるクラリネット・ソロのための『プロローグ』は、クラリネット協奏曲のソロ・パートの素材をまったく異なる環境のうちに展開したとされる作品。全4曲、初演者による録音です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
マトレ:
・プロローグ (2010) 〜クラリネット・ソロのための
・チャント (2008) 〜バス・クラリネットとテナー・トロンボーンのための
・孤独に散る葉 (2006) 〜メゾ・ソプラノ、クラリネット、チェロとテープのための
・クラリネット協奏曲『裏返しに』 (2010)
ロルフ・ボルク(クラリネット)
マリウス・ヘースビ(トロンボーン)
トゥーラ・アウゲスタ(メゾ・ソプラノ)
タニヤ・オルニング(チェロ)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
ファンホ・メナ(指揮)
録音時期:2011年1月、3月
録音方式:デジタル