マスカーニの映画音楽『サタンのラプソディ』
ピアノ編曲による全曲版世界初録音!
「サタンのラプソディ」はニノ・オクシリア監督によって1917年に製作されたリダ・ボレッリ主演のサイレント映画。女性の視点から見たファウストとドリアン・グレイの神話に焦点を当てた作品で、そこにマスカーニが音楽をつけたものが1世紀以上経った今なお愛されています。この音楽は元々は管弦楽の編成で書かれましたが、ここに収録されるのはマスカーニ自身によるピアノ編曲版。この映画は完全な形では保存されていないため映像と一致しない部分の音楽はカットして演奏されるのが一般的ですが、本アルバムには全曲版を世界で初めて収録。第七芸術という考え方が浸透する前から映画に単なる娯楽ではなく芸術的な完成度をいち早く求めていたマスカーニの意図を初めて完全な形で聴くことができる非常に意義深い1枚です。
マルコ・アットゥーラはピアニストや指揮者、また作曲家として若くからマルチに活動。ボローニャ音楽院、ミュンスター音楽大学、ミラノ・スカラ座などで研鑽を積み、23歳の時にプッチーニの『ジャンニ・スキッキ』やモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』でインドゥストリ劇場の指揮台にデビュー。芸術や科学、スポーツなど様々な分野で活躍している人に授与される国際ジュゼッペ・シャッカ賞を受賞するなど着実に活躍の場を拡げている音楽家です。(輸入元情報)
【収録情報】
● マスカーニ:『サタンのラプソディ』全曲(作曲者自身によるピアノ編曲版)
マルコ・アットゥーラ(ピアノ)
録音時期:2022年12月
録音場所:イタリア、ロッカ・プリオーラ、インプロンテ・レコーズ・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
全曲版世界初録音