マイケル・モーパーゴ

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月にハミング

マイケル・モーパーゴ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784092906082
ISBN 10 : 4092906080
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
399p;19

内容詳細

無人島で発見された少女ルーシーは、ひと言も話さない。記憶がないらしい。村で暮らすうちに少しずつ回復していくのだが…。第一次大戦中、シリー諸島沖で豪華客船ルシタニア号が撃沈されたという史実をベースにした、戦争の悲劇と感動の秘話。

【著者紹介】
マイケル・モーパーゴ : 1943年にイギリスのハートフォード州に生まれる。小学校の教師をしながら物語を書きはじめ、ウィットブレッド賞、スマーティーズ賞、チルドレンズ・ブック賞など数々の賞を受けてイギリスの児童文学界を代表する作家となった

杉田七重 : 1963年東京都に生まれる。小学校の教師を経たのちに翻訳の世界に入り、英米の児童文学やヤングアダルト小説を中心に幅広い分野の作品を訳す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mocha さん

    記憶を失い、言葉を忘れた少女。彼女の身に起きた出来事と、親身に世話をする家族の苦悩が描かれる。戦時下にあって敵味方がはっきりと区別される時代だけれど、人の善意は国境で分けられるものではない。さっきまでの隣人にひどい事をされたり、大昔の恩を返そうとする敵国の人間もいる。実際にあった〈ルシタニア号事件〉を下敷きに描かれるミステリアスな物語。人間愛に満ちた一家の信念が素晴らしい。

  • はる さん

    とても良かったです。イギリスの小さな漁村で暮らす少年アルフィは、無人島で少女を見つけて保護します。少しずつ回復していく少女ですが、敵であるドイツ人だといううわさが広まり、家族は村の中で孤立してしまいます。ひと言も話さない少女は何者なのか。戦争の愚かさが一人の少女の波乱の人生を通して描かれます。つらいシーンもありますが良い物語でした。どんな困難な時代でも、優しさに溢れた人たちはいるのです。

  • ぶんこ さん

    実話を基にしていて、著者の祖父母が主人公。敵国であるドイツ人と間違われ、助けたウィートクロフト家の人々までもが村八分となる。聖職者や学校校長までもが糾弾者となる事に驚かされました。「みんな誰かの大切な人」で、ドイツ兵の死者にも母がいる。父もいる。友もいる。そう思えば、心無い仕打ちはできない。クロウ医師がいて、その日記が残されていた事が一読者として嬉しい。素敵な本と著者でした。

  • NAO さん

    大西洋を最速で横断した船の証である青いリボンをマストに掲げたルシタニア号は、1915年5月7日、ニューヨークからリバプールへの航海中ドイツの潜水艦から魚雷を受けて沈没した。『月にハミング』は、このルシタニア号の悲劇を背景にしたミステリ仕立ての物語。あまりにも酷い体験にショックで何も言えなくなり感情を無くしてしまったかのような少女の心を少しずつ解きほぐしていくもの。少女と父親とのつながり。彼女がシリー諸島で発見されたわけ。モパーゴの設定、構成のなんと巧みなことか。

  • たんたん(休みます) さん

    戦争の悲惨さと平和の美しさを静かに伝える物語。シリー諸島の無人島で奇跡的に発見された謎の少女ルーシー。彼女は記憶を失いひと言も話すことができない。ルーシーはドイツ人ではないかと噂が流れ、彼女と暮らす優しい家族は村八分になっていく。なかなか話せないルーシーがもどかしい。だけどそれが現実なんだ、戦争の起こした悲劇なんだと思い知る。Uボートの艦長のお父さんの言葉が心に残る。「あやまるな、言い訳もするな」。戦争とはそういうものなのだろう。戦争からは何もよいものは生まれない。

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