作り手の熱意と愛情を感じるアルバムです。装幀（解説書表紙など）のデザインもシンプルでセンスがあります。解説の内容も充実。収録時間も各ディスク80分前後で、ディスク2の最後には、ポール・モーリア自身の歌声が入っています。

レア・トラック集が楽しみですが、直前に｢ノルウェーの雪｣が外されてしまったのが、とても残念です。｢ピアノスター(1st version)」、「風のささやき(1st version)｣も残していただきたかったです。しかし、これだけ纏まって貴重な音源が収録されるのは滅多にないことで大変嬉しく思います。企画された方々に感謝申し上げます。

ポール・モーリアの伝説のアルバム、オーバーシーズ・コール。全曲、ポール・モーリアとジェラール・ガンビュスの作編曲。1978年にリリースされて、日本ではＣＤ化されていない。発売時のＬＰのクレジットは、「オーバーシーズ・コール〜ポール・モーリア・イン・ニューヨーク」演奏はポール・モーリア＆マンハッタン・リズム・マシーン。ポール・モーリアがニュー・リズム、ソーカを取り入れて新録音。ウィル・リー、ジョン・トロペイ、ランディ、マイケルのブレッカー兄弟など最高のメンバーが、このセッションに参加。これはポール・モーリアの越えてるクロスオーバーサウンドだ！とある。これが、いつでもどこでもＣＤで聞けて、ヘビーローテして耳から離れず興奮しています。