ペーター・ハントケ

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空爆下のユーゴスラビアで 涙の下から問いかける 『新しいドイツの文学』シリーズ

ペーター・ハントケ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784810202144
ISBN 10 : 4810202143
フォーマット
出版社
発行年月
2001年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,217p

内容詳細

詩人の言葉はメディアの言葉を超えられるか。いま、新たに問う。対ユーゴ空爆の意味を。

【著者紹介】
ペーター・ハントケ : 1942年オーストリアのゲルンテン州に、スロベニア人を母として生まれた。1966年24歳のとき、戦後西ドイツの文学を牽引してきた「47年グループ」をその大会に乗り込んで批判すると共に、みずから『雀蜂』や『観客罵倒』などの作品で、斬新で前衛的なスタイルを提示して注目された。その後も、長短編の小説、戯曲、詩、シナリオなど、多彩なジャンルにわたってきわめて多作かつ実験的な手法で現代を描き、現代ドイツ語圏文学の最も重要な作家の一人となった。日本でも知られているヴィム・ヴェンダース監督の映画『ベルリン・天使の詩』の脚本も書いている。90年代に入ってからは旧ユーゴについて発言するようになり、とくに1995年と1999年のユーゴ旅行をめぐる手記は激しい論議を巻き起こしたが、孤立しながらもNATO空爆に対して抗議し続けた

元吉瑞枝 : 東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学者。熊本県立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Vakira さん

    「こんな苦しみを受けるからには それなら罪があるに違いありません。私たちが罪を犯したとしか考えられません。でもどんな罪が?でも 何故」ペーターさんが取材したセルビアの女性医師の言葉。ユーゴスラビアという色んな民族の集合体。6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの連邦国家。これ程異なれば統一的意思の疎通は困難。相手を理解するのに時間が掛かる。それはやがて争いとなってもおかしくはない。宗教の3つは正教、カトリック、イスラム教。神が異なれば衝突はあり得る。神こそが争いを誘発する悪魔だ

  • かもめ通信 さん

    ペーター・ハントケがノーベル文学賞を受賞したというニュースを聞いて驚いたのは、おそらく私だけではないはず、と思いつつ久々の再読。ノーベル賞の受賞によってまたまた様々な議論が再燃することだろうが、私にとってこの本が いろいろな意味で忘れがたい1冊であることには変わりはないなあと改めて思った。

  • かりめろ さん

    『ベルリン・天使の詩』のハントケがノーベル文学賞をとった! と喜んだら、親セルビア的言動により集中砲火を受け、ヴィム・ヴェンダースとも仲たがいしてしまったと知り、手にとった一冊。東西冷戦下で一番西に開かれた国だったユーゴスラビアがどろどろの内戦に陥ったとき、かつてスイスで一緒にコーヒーを飲んだ子たちはユーゴのいったいどの民族の子だったんだろうと思い、無事を祈ったことを覚えている。NATOによるユーゴ空爆から今年で20年、授賞式で作家の言葉を聞けることを楽しみにしている。

  • のんき さん

    1999年の空爆下のユーゴに入った作家の手記。内省的な文章でつかみにくさもあるけれど、それでも見えてくる切実さを大切にすくい取っておきたいと思った。

  • drf さん

    せっかく文学賞をとったので。NATOのユーゴ空爆は彼らの世代への裏切りだった。かつての平和運動家たちによる、ドイツの戦後初めての集団的自衛権の行使による他国への攻撃。外国で戦争をする国家となったのだから。ベオグラードに入ったハントケの行動に賛否はあれど、彼の言い分は十分に説得力がある。人はいつ政治的になるのでしょうか。

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ペーター・ハントケ

1942年、オーストリアのケルンテン州グリッフェンに、ドイツ人の父とスロヴェニア系の母とのあいだに生まれた。60年代、戦後西ドイツの文学を牽引してきた「グルッペ47」を批判、『観客罵倒』『カスパー』等の斬新で前衛的な作品で注目される。その後も『ゴールキーパーの不安』『ゆるやかな帰郷』『反復』『疲れに

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