ペーター・ハントケ

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こどもの物語 『新しいドイツの文学』シリーズ

ペーター・ハントケ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784810202168
ISBN 10 : 481020216X
フォーマット
出版社
発行年月
2004年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,153p

内容詳細

1969年に生まれた娘との、その後の10年間にわたる、「こども」と「大人」の物語。とはいっても、「一人の人間について、一つの民族について語るように物語ってみたかった」とハントケが言っているように、この作品は個人的な生活の事実でありながら普遍的な射程をもっている。子をもつ人は、言葉を欠いていたがゆえに自分の経験となっていなかった経験に、言葉が与えられるのを目のあたりにするだろう。
原書は1981年刊行。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぞしま さん

    ハントケの自身の子育て体験が色濃く反映された作品らしい。 固有名(人名/地名など)が剥奪されており、物語になかなか入り込みづらく、詩的散文のような書き方をしたのだろう、と想像する。悪く言えば、易しく平面的に淡々としておりある種の強さ(のようなもの)を伴わずに通り過ぎていってしまう。作中に潜む深みや詩情が見えてこなかったのは、一義的で偏屈な私の読み方、想像力の欠如、訳(の相性)の問題に尽きている気もする。作品と私の間にある距離が埋まらなかったと言うか。

  • ぶらり さん

    静かに流れる親子の時間、淡々と大人本位に生活が刻まれ、親は必然的に親にならざるを得なくなり、子供は自然に着実に成長していく。長くもあり刹那でもあるこどもの時、民族や人種、歴史や汚名、欧州や戦禍、親子に付きまとう根源が二人に無言の絆をもたらしす。ハントケは、この無言の絆で結ばれてた親子を描く。美しいわけでも固いわけでもない刻印は、こどもの物語が終わって大人の時に、何かの拍子に壊れたり引き裂かれても、遠い過去を物語る遺物のように、ばらばらになっても繋ぎあわされて、壊れた傷口を晒しながら復元するのだろう…。

  • × さん

    図書館本。言語化できるより前に返却しなければならず…ぜったいまた読む!手元に置いておきたい。

  • naomi_chi さん

    固有名を極力廃した語りによって個人の物語を普遍へと昇華。訳文がやや読みにくく感じた。

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ペーター・ハントケ

1942年、オーストリアのケルンテン州グリッフェンに、ドイツ人の父とスロヴェニア系の母とのあいだに生まれた。60年代、戦後西ドイツの文学を牽引してきた「グルッペ47」を批判、『観客罵倒』『カスパー』等の斬新で前衛的な作品で注目される。その後も『ゴールキーパーの不安』『ゆるやかな帰郷』『反復』『疲れに

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