プラキディス:弦楽のための作品集
1947年ラトビア生まれの作曲家プラキディス。彼の作品に横溢する強さと美しさは、言うまでもなくラトビアの民俗音楽に端を発しているものです。ルネサンスとバロック時代のポリフォニーやフーガ、シャコンヌなどの形式と、独自の形式を融合した作品は、ある時は瞑想的であり、またある時は静かな興奮をもたらします。
バルトークを思わせる初期の作品である『ピアノ、弦楽とティンパニのための音楽』での冒頭の息の長いピアノの旋律。これは確かに時間を忘れさせてくれるほどの強い陶酔を感じさせてくれるものと言えるでしょう。そして緩やかに弦楽と絡みつつ高潮していきます。一瞬だけ姿を現すティンパニの鮮烈な響きも印象的です。もちろんこの曲にもラトビアの民謡が使われています。以降の作品は更に瞑想的であり、時の移ろいの儚さを見事に伝えています。(輸入元情報)
【収録情報】
プラキディス:
1. ピアノ、弦楽とティンパニのため音楽
2. 息と血の歌
3. 2つのオーボエと弦楽のための協奏曲
4. 2つのヴァイオリン、ピアノと弦楽のためのコンチェルト・バラード
ペテリス・プラキディス(ピアノ:1)
アントラ・ビガカ(メゾ・ソプラノ:2)
ウルディス・ウルバンス(オーボエ:3)
ヴィルニス・ペルネーンス(オーボエ:3)
アンドリス・パウルス(ヴァイオリン:4)
ジンタルツ・ベイタンス(ヴァイオリン:4)
リガ・チェンバー・プレイヤーズ
ノルムンズ・シュネー(指揮)
録音時期:1999年2月
録音場所:Reformation Church, Riga
録音方式:ステレオ(デジタル)