ドメニコ・プッチーニ:テ・デウム、他
プッチーニといっても、お馴染みジャコモ・プッチーニではありません。その祖父にあたる、ドメニコ・プッチーニ(1771−1815)の作品です。プッチーニ家はルッカで教会音楽に携わっていましたが、ドメニコはオペラに関心を持ち、ナポリでパイジェッロに学んでいます。たしかに音楽の印象はパイジェッロ風。1800年に書かれた『テ・デウム』を聞くと、ドメニコが非常に優れた作曲家であったことはすぐわかるでしょう。ドメニコはちょうどナポレオン時代を生きた人で、ナポレオンの聖名祝日のためのカンタータである『フランス皇帝、イタリア王ナポレオン陛下を讃える』などという機会音楽も書いています。この曲はピアノ伴奏によるソプラノ独唱曲。
ドメニコ・プッチーニ
・『テ・デウム』
・フランス皇帝かつイタリア王ナポレオン陛下を讃える
・『クイント・ファビオ』序曲
バルバラ・ヴィニュデッリ(S)
バルバラ・ディ・カストーリ(A)
ダーノ・ラッファンティ(T)
ニコラ・ムニャーニ(Bs)
コーロ・ミレニアム
ジーリオ歌劇場交響楽団
ルッカ室内管弦楽団
ヘルベルト・ハント(指揮)
録音:2001年4月20日