ケージ70歳記念として書かれた
フェルドマンの長大な作品
ケージ70歳を記念して書かれた作品です(フェルドマンにとってケージは音楽の師とも言われますが、一方で不仲だったとも?)。「ヴァイオリンとピアノのための『小品』だが、終わりはない」とフェルドマン自身が語るこの曲は3つの楽章に分かれていて、短いフレーズを繰り返して始まります。しかしミニマルのように繰り返しが熱を帯びることはなく、常に静謐が音楽を支配します。メロディともつかぬ2、3音からなる旋律は大きな跳躍を含みますが、オクターヴを考えずに出てくる音を並べるとその構成音は半音階で隣り合う数音であることが分かります。そのため停滞した空間が延々と広がっていくようなイメージ。(輸入元情報)
【収録情報】
● フェルドマン:ジョン・ケージのために (1982)
アイヴズ・アンサンブル
ヨッシェ・ター・ハール(ヴァイオリン)
ジョン・スナイダーズ(ピアノ)
録音時期:1997年11月17,18日
録音方式:ステレオ(デジタル)