フェインベルグ、サムイル(1890-1962)

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CD

ピアノ・ソナタ第1番〜第6番 マルカンドレ・アムラン(日本語解説付)

フェインベルグ、サムイル(1890-1962)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PCDA68233
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明


日本語解説付き
アムランが弾くフェインベルグ
2018年来日公演曲目を含む、ピアノ・ソナタ集!


現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルカンドレ(マルク=アンドレ)・アムランの新録音は、フェインベルグのピアノ・ソナタ集という弩級のレコーディングが登場!
 ウクライナ生まれ、20世紀ロシア(ソ連)を代表するコンポーザー=ピアニストの一人であるサミュエル・フェインベルグ。ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしてはバッハやスクリャービンの演奏を得意とし(ソ連のコンサートで最初にバッハの『平均律クラヴィーア曲集』全曲を演奏したピアニスト)、モスクワ音楽院の教授としては数世代のピアニストに影響を与えています。
 そんなフェインベルグが書いた12のピアノ・ソナタのうち第1番から第6番までを、現代のヴィルトゥオーゾ、アムランが録音しました。まだまだ録音も演奏の機会も少ないフェインベルグですが、ピアノ・ソナタ第1番〜第3番は2018年の来日公演でも披露され、その幻想的な魅力が話題となっただけに、今回の録音は待望のリリースとなることでしょう。2020年最大級のピアノ・アルバムの1つとして期待が掛かるアムランのフェインベルグ。ピアノ・ファン、ロシア音楽ファンは特に要注目です!(輸入元情報)

【収録情報】
フェインベルグ:
● ピアノ・ソナタ第1番イ長調 Op.1
● ピアノ・ソナタ第2番イ短調 Op.2
● ピアノ・ソナタ第3番ト短調/嬰ト短調 Op.3(フェインベルグの手稿譜によるオリジナル・ヴァージョン)
● ピアノ・ソナタ第4番変ホ短調 Op.6
● ピアノ・ソナタ第5番ホ短調 Op.10
● ピアノ・ソナタ第6番ロ短調 Op.13


 マルカンドレ・アムラン(ピアノ)

 録音時期:2018年12月13-15日
 録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 国内仕様盤(日本語解説付き)
 解説:ニコロ=アレクサンダー・フィゴヴィ(日本語訳:SOREL)

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ロシア・ピアニズムの担い手の一人として活...

投稿日:2021/07/08 (木)

ロシア・ピアニズムの担い手の一人として活躍しながら、スクリャービンから多大な影響を受けて作曲活動にも精力を注いだソ連のピアニスト、サムイル・フェインベルグのピアノ・ソナタ集。フェインベルグは、その生涯に12のピアノ・ソナタを作曲した。フェインベルグは、スクリャービンの作品と演奏に接する機会があり、大きな影響を受けたという。これらのピアノ・ソナタは1915年から1923年にかけて書かれていて、その創作活動がスクリャービンの没年に開始されている点も意味深である。当盤に収録された6曲に聴くその作風は、スクリャービンの初期作品からの影響を感じさせる部分が多い。全6曲中、第3番を除く5曲が単一楽章構成をとる。第3番だけが3つの楽章から成り、規模が大きい。この第3番の第3楽章の熱血的な音楽の本流は、スクリャービンの創作活動初期作品を思わせる。この楽章だけで、演奏時間で13分を越えており、その間、ひたすらに爆発的な熱が供給され続けることは、当盤の大きな聴きどころの一つと言えるだろう。また、第4番は、スクリャービンのピアノ・ソナタ第3番を彷彿とされるフレーズが浮かび上がり、これもはっきりと影響を感じ取る部分となる。第1番と第2番は、いずれも地味ながら、優美さを感じさせる風情があり、技巧的な音響のアヤもある。第5番と第6番は、印象派を思わせるソノリティが入ってきており、それはスクリャービンが辿った音楽的進化をなぞるようで興味深い。アムランの演奏は、至難な部分であってもそれを感じさせない。第6番における頻繁な和音の扱いの確かさ、それによる描き分けの鮮明さなど見事である。ただ、その一方で、これらの楽曲には、より音色的な幅を広げたアプローチが相応しいのでは?と感じられるところも多かった。楽曲の性格からか、アムランの精密な演奏は、時として一様さをもたらし、1つの曲における濃淡の工夫があれば、もっと面白く響く楽曲なのではないか、という気がしてならない。これらの楽曲は、他に録音がほとんどない状況であるので、貴重な録音であることは違いないが、楽曲が演奏家に求める芸術的な表現性という点で、咀嚼しきれていないものがあるように感じられる。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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