ピッカー:言葉のないオペラ、エンカンタダス
メトロポリタン歌劇場を始め、セントルイス歌劇場、サンタフェ歌劇場など、いくつものアメリカの歌劇場のための委嘱作品を書き、『ファンタスティックなきつね氏』で2020年のグラミー賞「ベスト・オペラ部門」を受賞。他、さまざまなオーケストラ作品でも知られるアメリカの作曲家トビアス・ピッカー。このアルバムには演劇と音楽を融合した2つの作品を収録しています。
『エンカンタダス』は「白鯨」の作者ハーマン・メルヴィルの作品を元にしたもので、タイトルのエンカンタダスとは南米エクアドル西方沖にあるガラパゴス諸島のこと。厳しい自然環境のため、人間が寄り付かない魔の島の不気味な情景が描かれています。ナレーターは作曲家自身が務めました。
『言葉のないオペラ』は元々普通のオペラとして書かれましたが、後に声とテキストが取り除かれました。とはいえ、作品には台本のト書きなどの痕跡が遺されており、奏者たちはこれに沿ってオペラの登場人物になることが求められています。(輸入元情報)
【収録情報】
ピッカー:
1. エンカンタダス (1983)
I. 夢
II. 荒廃
III. 妄想
IV. 多様性
V. 喧騒
VI. 夜明け
2. 言葉のないオペラ (2015)
シーン1 最愛の人
シーン2 吟遊詩人
シーン3 偶像
シーン4 剣闘士
シーン5 別れ
トビアス・ピッカー(ナレーター:1)
ナッシュヴィル交響楽団
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
録音時期:2019年3月8,9日(1)、2017年10月27,28日(2)
録音場所:Turner Concert Hall, Schermerhorn Symphony Center, Nashville, TN, USA
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(2)