このCDは18世紀後半から20世紀前半に至るまでに書かれたドイツ行進曲を集めた内容です。
収録曲は必ずしも有名な曲ばかりで占められてはいるのではなく、少しマイナーな曲があるのもポイント。
特に19世紀前半頃の曲にはウェーバーが書いていたりと貴重だ。
ベルホルト・ズヴォニ中佐指揮、ドイツ連邦空軍第4軍楽隊の演奏で1997年に録音された物です。
この軍楽隊は東西ドイツ合併により東西軍楽隊再編で1991年に出来た軍楽隊でベルリンに駐留しています。
元々は第5軍楽隊という名前でしたが西ドイツ時代からあったハンブルクの旧第4軍楽隊が解隊された時に現隊名になりました。
創設の経緯を見れば分かるようにこの軍楽隊、東ドイツの軍楽隊の流れを汲んでおり指揮者のズヴォニ中佐を始め、元東ドイツの軍楽隊員が多数いたのではと思われます。
そのためこのディスクで聴ける演奏は、伝統的で重厚なサウンドが特徴の正統派ドイツ行進曲と言った演奏でどれもおすすめです。
それとドイツ行進曲の一番重要な編曲についても問題ありません。
ハッケンベルガーやグラーヴェルトをはじめとした軍楽隊関係者による分厚い重厚な管弦楽法で編曲されており聞き応えあり。
録音は問題ありません。