ポルトガルのピアニスト、ベルナルド・サントスが弾く
イベリアからインスピレーションを得た協奏曲集!
ソリスト、オーケストラとの共演や室内楽奏者として多岐にわたり活躍しているポルトガルのピアニスト、ベルナルド・サントスは、ポルトガルのカーサ・ダ・ムジカやサン・フランシスコ修道院、スペインのカタルーニャ音楽堂やリセウ劇場、デュッセルドルフのトーンハレなど20か国以上で公演を行っており、ヨーロッパ、南米、アジア各地の音楽祭にも定期的に招待されています。また、ポルトガルの作曲家ベルタ・アウヴェス・デ・ソウザとフレデリコ・デ・フレイタスの研究で芸術家としてのキャリアを補完し、両作曲家の作品の批評的編集と出版を担当。現在は、ポルトガルの作曲家ルイ・コエーリョ[1889-1986]のピアノ作品を研究の主な対象としています。
本アルバムでは、ポルトガルの作曲家ルイ・コエーリョと、スペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャの協奏的作品をカップリング。各作品は20世紀イベリア音楽の独特の美学を表現しており、イベリアの土地や文化からインスピレーションを得た夜のイメージを呼び起こし、流れるようなピアノの音色と、質感とニュアンスに富んだオーケストラの演奏が特徴です。
ファリャとコエーリョの関係は、ポルトガルのリスボンにあるルイ・コエーリョ財団、ポルトガル国立図書館、スペインのグラナダにある公文書館に保管されている両作曲家の手紙や記事に記録されています。コエーリョは20世紀で最も重要なポルトガルの作曲家のひとりとされ、モダニズムの技法とポルトガルの伝統や歴史の要素を融合させ、国民的な音楽的アイデンティティを創造することに深く傾倒しました。作品はあまり広くは認知されていませんが、今作に収められた『モウラリアの街路の夜』(商業用初録音)は、ポルトガルの交響的遺産の中で重要な作品でありながら、これまで見過ごされてきたコエーリョのこのジャンルへの貢献の認識を広げています。(輸入元情報)
【収録情報】
● R.コエーリョ:モウラリアの街路の夜
● ファリャ:スペインの庭の夜
ベルナルド・サントス(ピアノ)
ポルトガル・フィルハーモニー管弦楽団
オスヴァルド・フェレイラ(指揮)
録音時期:2024年11月
録音場所:ポルトガル
録音方式:ステレオ(デジタル)