エリザベート王妃国際コンクール
ピアノ部門歴代優勝者たちの白熱の協奏曲!
アシュケナージ、アファナシエフ、ブラレイも!
世界の三大コンクールのひとつとも言われるエリザベート王妃国際音楽コンクールの50年にわたる貴重な記録。エリザベート王妃国際コンクールは、ベルギーが生んだ偉大なヴァイオリニスト、イザイの名を冠したウジェーヌ・イザイ・コンクール(1937年に第1回が開催)の後身として、1951年に記念すべき第1回(ヴァイオリン部門)が開催されました。これを皮切りに、ピアノ(1952年〜)、作曲(1953年〜)部門が設立、1988年からは声楽部門も設立されました。1年につき1部門、各部門は4年毎に開催されています。
昨年2012年が75周年記念だったことを受け、歴代のピアノ部門上位入賞者たちの協奏曲の演奏をまとめたCD5枚組セットが発売されます。現在一線で活躍する演奏者たちの若き日のコンクールでの貴重な演奏を、コンクール独特の緊張感と熱気を感じながら堪能できるセットです。ブックレットにはアファナシエフやブラレイ、アシュケナージらの優勝当時の若き日の写真や、何人かの演奏者のメッセージも掲載されていて、興味深い内容となっています。
1972年のアファナシエフのバリバリのチャイコフスキーは圧巻。1956年優勝のアシュケナージのリストも、派手に弾きたおすのではなく、ひとつひとつのパッセージをいつくしむように演奏しているのが印象的。1987年優勝のニコルスキーは、ネイガウス、ナウモフ、レイグラフなどに師事した期待の星でしたが、1995年に30台半ばで交通事故で亡くなってしまったピアニスト。今も存命していたらいかに素晴しい演奏家になっていただろうか、と思わせるような厚い音色、繊細極まりないデュナーミク、溢れる詩情に満ちたラフマニノフを展開しています。(キングインターナショナル)
【収録情報】
Disc1
1. 1972年第1位/ヴァレリー・アファナシエフ
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 op.23
2. 1956年第1位/ヴラディーミル・アシュケナージ
・リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
3. 1983年第1位/ピエール=アラン・ヴォロンダ
・リスト:ピアノ協奏曲第2番イ短調
Disc2
4. 1983年第1位/ヴォルフガング・マンツ
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 op.18
5. 1987年第1位/アンドレイ・ニコルスキー
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 op.30
Disc3
6. 1991年第1位/フランク・ブラレイ
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58
7. 1952年第1位/レオン・フライシャー
・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 op.15
Disc4
8. 2010年第1位/デニス・コジュヒン
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.83
9. 2007年第1位/アンナ・ヴィニツカヤ
・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調 op.16
Disc5
10. 1960年第1位/マルコム・フレイジャー
・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番変ニ長調 op.10
11. 1972年第1位/ジェフリー・スワン
・ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.11
12. 1956年第1位/セシル・ウーセ
・ショパン:ピアノ協奏曲第2番へ短調 op.21
ルネ・ドゥフォッセ指揮、ベルギー国立管弦楽団(1,11)
フランツ・アンドレ指揮、ベルギー国立管弦楽団(2,7,10,12)
ジョルジュ・オクトルス指揮、ベルギー国立管弦楽団(3,4,5)
ロナルド・ゾルマン指揮、ベルギー国立管弦楽団(6)
エド・デ・ワールト指揮、ロイヤル・フランダース・フィル(8)
ジルベール・ヴァルガ指揮、ベルギー国立管弦楽団(9)