名指揮者ポール・パレーのピアノ作品集!
デトロイト交響楽団の音楽監督を11年務め、黄金期をもたらしたフランスの大指揮者ポール・パレーはもともと作曲家志望で、1911年にはローマ大賞を受賞したほど。しかしその作品はあまり顧みられず、最近になってようやくパレーの作品が注目を浴びるようになりました。
このCDには1903年から1914年まで、パレ―の10代末から20代の作品が収録されており、時に印象派風、時にロマンティシズム豊かと名曲ばかり。12曲からなる『魂について』や3曲の『印象』はどちらも1910年代の作品で成熟を感じさせます。この時代としては穏健だったのかもしれませんが、現代から振り返って聴く限り、間違いなく才能のある作曲家の作品といえるでしょう。
フラヴィオ・ヴァラニはフランスのピアノ音楽のスペシャリストで、ポール・パレーのピアノ曲に早くから注目していたパイオニアでもあります。彼は2006年にパレ―のピアノ作品全集をCDにしていましたが、残念ながら日本にはほとんど流通しませんでした。それだけに今回の「MSR Classics」での再録音は待望といえそうです。(輸入元情報)
【収録情報】
パレー:
● 海の上で(1910)
● 主題と変装(1913)
● 魂について(1914)
● 即興曲(1910)
● 印象(1912)
● タランテル(1903)
● ワルツ 嬰ハ短調(1906)
フラヴィオ・ヴァラニ(ピアノ)
録音時期:2019年3月13日
録音場所:カナダ、トロント
録音方式:ステレオ(デジタル)