パリーの知られざるオラトリオ『ユディト』世界初録音!
チャールズ・ヒューバート・パリーのオラトリオ『ユディト』(英語読みではジュディス)は、バーミンガム音楽祭の委嘱により制作、1888年にバーミンガムで行われた初演は大成功を収め、大規模なオーケストラと合唱のための作曲家としてパリーの確固たる地位を固めましたが、パリーの死後は忘れ去られたままとなっていた作品です。
聖書のマナセやユディトの物語を元にパリー自身がリブレットを書いた2幕のオラトリオで、当初イスラエル王マナセを中心にした物語として「マナセの改悛(The Regeneration of Manasseh)」をタイトルとしていましが、後にユディトの活躍が中心になり、正題を『ユディト』とし、副題として「マナセの改悛」も残されました。
2015年にスティーヴン・マーティン指揮、パックス・クリスティ管弦楽団&合唱団によって北米初演が行われてからこの作品への関心が高まり、ロンドン・イングリッシュ・ソング・フェスティバルの創設者ウィリアム・ヴァンが2019年4月に130年ぶりとなるロンドン公演を実現させました(上に掲載の写真はロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われたライヴの様子)。その数週間後にセント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会で改めてレコーディング・セッションが組まれ、オーケストラや合唱の優れた録音で定評のある「Chandos」のSACDサラウンド・サウンドによる世界初録音が完成しました。(photo by Tom Medwell)(輸入元情報)
【収録情報】
● パリー:オラトリオ『ユディト』(または『マナセの改悛』) (1888)
〜ソプラノ、アルト、テノール&バス独唱、合唱と管弦楽のための序奏と間奏曲を伴う2幕のオラトリオ
サラ・フォックス(ソプラノ/ユディト)
キャスリン・ラジ(メゾ・ソプラノ/マナセの妻メシュレメト)
トビー・スペンス(テノール/イスラエルの王マナセ)
ヘンリー・ウォディントン(バス・バリトン/モロクの高僧、ホロヘルネスの使者)
児童合唱団(マナセの子ども達)
クラウチ・エンド祝祭合唱団
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
ウィリアム・ヴァン(指揮)
録音時期:2019年4月25-27日
録音場所:ロンドン、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
世界初録音