アンジェイ・パヌフニク:交響的作品集 第8集:協奏曲集
A.シトコヴェツキー、R.ウォルフィッシュ、クピーク
ボロヴィツ&ベルリン・コンチェルトハウス管弦楽団
20世紀を代表する偉大なる作曲家アンジェイ・パヌフニク。このアルバムは彼の交響的作品集の完結編となります。ワルシャワで生まれ、パリ、ウィーンで学び「西洋の現代音楽」や「新古典主義」にどっぷり漬かるも、彼自身は「私にとって音楽は常に最も深い人間の表現であり、本物の感情と精神的、指摘な内容を持つものです」と語るように、その作品はもっと個人的な悲しみや怒りの感情、そして未来への希望など様々なものを孕んでいます。
このアルバムには3つの協奏曲が収録されています。3つの中では一番古い時代に書かれた『ピアノ協奏曲』での表現の触れ幅の大きさ(躍動的な第3楽章が素晴らしい!)は感動ものですし、最晩年の『チェロ協奏曲』も鎮痛な第1楽章と、音楽があふれ出てくるような目覚しい第2楽章の対比が素晴らしく、これこそが、彼が生涯をかけて追求したものなのだろう、と納得させてくれる音楽です。それぞれの協奏曲でソロを担当している奏者たちも注目。これは一聴の価値ある1枚です。(cpo)
【収録情報】
パヌフニク:
1. ヴァイオリン協奏曲(1971)
2. チェロ協奏曲(1991)
3. ピアノ協奏曲(1961/1972/1983)
アレクサンダー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン:1)
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ:2)
エヴァ・クピーク(ピアノ:3)
ベルリン・コンチェルトハウス管弦楽団
ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)
録音時期:2013年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)