Intonations〜バーメル:クラリネットと弦楽器のための作品集
グラミー賞に2度ノミネートされたアメリカの作曲家・クラリネット奏者のデレク・バーメルは、ウィリアム・ボルコムをはじめ、アンリ・デュティユー、オランダのルイ・アンドリーセンらに師事、作曲を学びました。彼の作品には東洋の音楽やジャズ、ボルコム譲りのラグタイムなど様々な要素に加えて、コミカルとシリアス、2つの相反する性質が融合されて予測不可能な展開を見せるものが多くあります。
このアルバムに収録されている『イントネーションズ』やエレキ・ギターの音色をユニークに用いた『リトルネッロ』はまさにそんな作品。不気味な前奏が突然賑やかな雰囲気に変わるなど興味深い音楽です。クラリネット独奏による『トラキアのスケッチ』はブルガリアの民俗音楽の探求から生まれたもの。バーメル自身の演奏です。『ア・ショート・ヒストリー・オブ・ザ・ユニヴァース』は彼がプリンストン高等研究所のアーティスト・イン・レジデンスを務めていた際、物理学者ニマ・アルカニ=ハメッド氏の講義にインスパイアされて書かれた曲。ヴァイオリン練習曲集は無伴奏ヴァイオリンの可能性を追求した作品です。(輸入元情報)
【収録情報】
バーメル
1. イントネーションズ(2016)(Harmonica/Hymn/Homily/Hustle)
2. リトルネッロ(2011)(エレクトリック・ギターと弦楽四重奏版)
3. ラキアのスケッチ(2003)
4. ヴァイオリン練習曲集(2009-16)(Twenty Questions/Gravity/Figure and Ground/Multiverse/Sketch/Choros)
5. ア・ショート・ヒストリー・オブ・ザ・ユニヴァース(2013)〜ニマ・アルカニ=ハメッド氏による(Multiverse/Heart of Space/Twistor Scattering)
デレク・バーメル(クラリネット:3,5)
クリストファー・オットー(ヴァイオリン:4)
ヴィーク・ヘイマンス(エレクトリック・ギター:2)
ジャック四重奏団
クリストファー・オットー(ヴァイオリン:1,5)
オースティン・ウゥリマン(ヴァイオリン:1)
アリ・ストリーズフェルド(ヴァイオリン:2,5)
ジョン・ピックフォード・リチャーズ(ヴィオラ:1,5)
ジェイ・キャンベル(チェロ:1)
ケヴィン・マクファーランド(チェロ:2,5)
録音時期:2011年5月23日(3)、2013年1月31日(2)、2013年10月15日(5)、2017年4月18日(1)、2020年7月27日(4)
録音場所:Westchester Studios, New York, USA
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音