バード、ウィリアム(c.1543-1623)

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SACD 輸入盤

ヴァージナルのための後期の音楽 アーポ・ハッキネン(チェンバロ、ヴァージナル)

バード、ウィリアム(c.1543-1623)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ABCD405
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

レオンハルトの弟子アーポ・ハッキネンによるヴァージナル作品集

フィンランドの古楽ミュージシャン、アーポ・ハッキネン[1976-]は、ルネサンス期イギリスのウィリアム・バードを彼のレパートリーに欠かせない重要な作曲家のひとりに位置づけてきました。彼がバードのヴァージナル曲を弾いた最初のアルバムは、「輝かしいヴィルトゥオーゾ性からは本当の意味での興奮が生まれ、それでいながら、ざっくばらんな演奏スタイル、知的な充足感、気さくな性格は変わらない」(Early Music Review Robin Bigwood)と評されています。
「いつの時代にあっても五指に入る偉大な作曲家」と、ハッキネンの師事したグスタフ・レオンハルトが語るバードのヴァージナル音楽の第2集。「後期の音楽」を録音するにあたりハッキネンが選んだ楽器は、ベネデット・フロリアーニが1570年ごろ製作、1988年にリストアされたチェンバロと、アントワープのルッケルス兄弟の工房で製作されたヴァージナル(スピネット)。これらの楽器を所蔵するジュゼッペ・アッカルディの鍵盤楽器コレクションのあるイタリア、サルッツォに赴き、録音セッションが行われました。(輸入元情報)

【収録情報】
バード:
● 前奏曲 MB1
● サー・ウィリアム・ピーターのパヴァーヌとガイヤルド MB3
● パヴァーヌとガイヤルド MB52
● さあジョン、私に口づけを MB81
● ファンタジア MB25
● カリーノ・カストゥラメ MB35
● ガイヤルド MB77
● ラクリメのパヴァーヌ MB54
● ハーディングのガイヤルド MB55
● ムッシュのアルマン MB44
● 鐘 MB38
● ソールズベリ伯爵のパヴァーヌとガイヤルド MB15
● 私のうけた苦しみの訴えが情熱を動かすなら MB113
● わが窓辺より去れ MB79

ギボンズ:
● ソールズベリ卿のパヴァーヌとガイヤルドMB18/19


 アーポ・ハッキネン(チェンバロ、ヴァージナル)

 使用楽器:チェンバロ/Benedetto Floriani (c.1570), ヴァージナル/Joannes Ruckers (1604)

 録音時期:2016年6月11-13日
 録音場所:イタリア、サルッツォ、聖イグナチオ聖具室
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 制作・録音:ミッコ・ムルトニエミ
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND

ユーザーレビュー

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古今の数あるWilliam Byrd鍵盤作品集中でも...

投稿日:2018/09/24 (月)

古今の数あるWilliam Byrd鍵盤作品集中でも、疑いなくトップクラスの名演と思います。実はHMVに出るより前に、FinlandのALBA recordより直接購入したのですが、期待を上回る素晴らしい出来。前回のHakkinenの、ほぼデビュー盤に近いと思われるByrd鍵盤作品集が23歳時、その録音からほぼ20年経ってるとはいえ、本盤録音時も実はまだ若干42歳。それでいてこのByrdの音楽に対する適合性の良さは驚異的です。前回盤における瑞々しさを十二分に保った上で、今回の演奏は、特にPavan&Gaillardのような楽曲で、遥かに精緻で堅固、隙の無い多声構造を見事に再現しています。しかしながら、より驚くべきはWilliam Byrd特有の親しみやすい旋律、近代的な和声の合間にちりばめられた音と音の微妙な、さりげない、それでいてしみじみとした間、ニュアンスが、このまだ若い奏者の手によって、ものの見事に再現されていくことで、これだけの再現は正直、Leonhardtの晩年盤くらいでしかみられないのではないでしょうか。もちろん、ここにはこの20年間のHakkinenの、様々な時代、様々な音楽様式とその背景に触れ、研究してきた経験と学識が大きな力となっているのでしょうが(それだけなら近年のRichard Egarrの方がむしろ上のはずなのに)、Hakkinenにはそれだけでなく、天性のByrdの音楽に対する適合性、相性の良さがあるように思います。Praeludium MB1、Fantasia MB25、Callino Casturame MB35、やMonsieur’s Almanなどの作品における、滋味溢れる表現は、ちょっと容易な事では手に入れられないこの奏者の音楽性の賜物ではないでしょうか。決して目立つ盤ではありませんが、自分の知る限り、現在入手可能な他のByrd鍵盤作品集のいずれにも劣らない演奏であり、Brydの鍵盤音楽の魅力を余すところ無く味わえる希有な名盤として、バロック以前の音楽を愛する、多くの方に一聴をお薦めしたいです。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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