『くるみ割り人形』　バール振付、ベルリン国立歌劇場バレエ、マラーホフ、サイダコーワ、他　バレンボイム指揮（１９９９）

ベルリン国立歌劇場バレエ１９９９
『くるみ割り人形』（バール版　全２幕）
マラーホフ、クノップ、サイダコーワ、他
バレンボイム＆シュターツカペレ・ベルリン

クリスマスの定番バレエ『くるみ割り人形』にパリ・オペラ座バレエのバールが新演出。若きマラーホフが踊る王子は必見！　指揮はバレンボイム。

数々のバージョンがあるクリスマスの定番バレエ『くるみ割り人形』。パリ・オペラ座バレエ出身のパトリス・バールが見せてくれるクリスマス・イブの夢。それは、子供の頃の母親との楽しかった思い出。主人公マリー（原作ではこの名前）は実はある大公国の公女だが、不幸な事件に巻き込まれたため記憶を封印し、シュタールバウム家の娘として過ごしていた。あるクリスマスの夜、ドロッセルマイヤーの魔法で失われた記憶がよみがえり、夢の世界（氷の王宮）で母と再会し美しい時を過ごし、辛い過去からも解放される。母はマリーと王子の結婚を望んでいるが、さて結末は・・・。
　マリーが記憶を取り戻すきっかけとなる「くるみ割り人形」＝王子には、いまやベルリン国立バレエ団の芸術監督となった貴公子ウラジーミル・マラーホフ。マリーはナジャ・サイダコーワ、 夢の中では氷の王宮の主人ともなっているマリーの母親（一般的には金平糖の精）はベアトリーチェ・クノップと、2010年の来日公演でも素晴らしい踊りを披露した２人が踊っています。安定したステップの中にも、妖しい魅力をたたえて踊るオリヴァー・マッツも目が離せない存在です。
　指揮者にはあのダニエル・バレンボイム（ベルリン国立歌劇場音楽監督）。バレエの舞台はもちろん素晴らしいものですが、音楽だけを聴いていても美しい演奏に引き込まれます。（Columbia）

【収録情報】
・バレエ『くるみ割り人形』（バール版　全２幕）

　振付・演出：パトリス・バール
　原作：マリウス・プティパ
　音楽：ピョートル・チャイコフスキー
　出演：
　マリー：ナジャ・サイダコーワ
　ドロッセルマイヤー：オリヴァー・マッツ
　王子（くるみ割り人形）：ウラジーミル・マラーホフ
　母（氷の王宮の主人）：ベアトリーチェ・クノップ
　雪の女王：ヴィアラ・ナチェーヴァ
　シュタールバウム氏：トルステン・ヘンドラー
　シュタールバウム婦人：バルバラ・シュレーダー
　ルイーズ：キラ・キリローヴァ
　フリッツ：シュテフェン・ニューマン
　他、ベルリン国立歌劇場バレエ

　演奏：ダニエル・バレンボイム指揮、シュターツカペレ・ベルリン（ベルリン国立歌劇場管弦楽団）
　美術：ルイザ・スピナテッリ
　照明：マウリツィオ・モントッビオ

　収録時期：1999年
　収録場所：ベルリン国立歌劇場（ライヴ）

　収録時間：118分
　画面：カラー、16:9
　音声：リニアPCMステレオ、ドルビーデジタル5.1ch
　字幕：無し
　NTSC

【ウラジーミル・マラーホフ】
４歳からバレエを始めボリショイ・バレエ学校で学ぶ。ロシア時代には最年少ソリストとして活躍し、数々のコンクールに入賞。その後、活躍の場を世界に移し、95年からはＡＢＴのプリンシパルとなった。
　2002年、ベルリン国立歌劇場バレエ、04年、ベルリン国立バレエ団の芸術監督に就任。芸術監督、演出・振付家、そしてダンサーとして精力的に活動する大スター。女性もうらやむ美しいラインとしなやかな跳躍、そして表現力を併せ持つプリンス。（Columbia）