ドロシー・ハウエル:管弦楽作品集
批評家のジョゼフ・ホルブルックが1921年に出版した現代英国作曲家ガイドに、エセル・スマイスとレベッカ・クラークと並んで、彼が重要だと考えたたった3人の女性作曲家のひとりとして紹介されたドロシー・ハウエルの音楽。ほとんどの作品が未出版で、演奏されることも少ないというドロシー・ハウエルの知られざる管弦楽作品をレベッカ・ミラーが復権するアルバムです。
アメリカ、カリフォルニア出身の女性指揮者であり、エドゥアルド・マータ国際指揮者コンクール第1位の受賞歴を持つレベッカ・ミラーは、サウスバンク・シンフォニアの副指揮者、ルイジアナ・フィルの常任指揮者、エルサレム響の副指揮者などを歴任、最近では2019年から2023年までスウェーデンのウプサラ室内管の首席指揮者を務め、現在はロイヤル・ホロウェイ大学のオーケストラ部長、英国王立管弦楽協会の首席指揮者、ビショップス・ストートフォード・シンフォニアの首席指揮者、スワン管弦楽団の首席客演指揮者を務めています。
「Signum Classics」からは、エイジ・オブ・インライトゥメント管を指揮したC.P.E.バッハ(グラモフォン賞2014ノミネート)や、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアを指揮したハイドン、アーロン・ジェイ・カーニスの音楽等で評価を得てきたほか、BBCスコティッシュ響を振った「Hyperion」のロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(グラモフォン賞2017ノミネート)でもドロシー・ハウエルの協奏曲を録音しています。
「このアルバムがドロシーの音楽を復活させ、彼女が生き続ける手助けをし、彼女が受けるべきでありながら決して受け取らなかった評価を獲得し、この音楽がクラシック音楽のレパートリーの中心に正当な位置を確保する手助けとなることを願っています。」〜レベッカ・ミラー(輸入元情報)
【収録情報】
ドロシー・ハウエル:
● ユーモレスク(1919)
● ザ・ロック(1928)
● 3つのディヴェルティスマン(1950)
● ラミア(1919)
● KOONG SHEE(1921)
BBCコンサート・オーケストラ
レベッカ・ミラー(指揮)
録音時期:2022年6月
録音場所:ロンドン、セント・ジュード教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)