ノーノ:リゾナンツェ・エランティ
ノーノの『リゾナンツェ・エランティ=さすらう響き(響きの群島)』は1985年から87年にかけて書かれた作品。1975年から彼の友人であった哲学者マッシモ・カッチャーリの思想を受けたこの作品には、ハーマン・メルヴィルのいくつかの詩と中世ルネサンスのアルス・ノヴァの歌詞の断片が、ためいきや休符などに置き換えられ、原型をとどめないほどに分断されて散りばめられています。音を奏でるのはアルト独唱、ピッコロとバス・フルート、テューバ、一連の打楽器と晩年のノーノが愛したエレクトロニクス。言葉の海に時折投げ入れられるかのような打楽器の音がいかにも挑戦的であり、不可思議な世界を織りなします。
このアルバムでは1987年のライヴと2014年のライヴ、2種類が収録されており、演奏される時期によって変貌を遂げる作品を姿を見ることもできます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ノーノ:リゾナンツェ・エランティ
アンサンブル・プロメテオ
マルコ・アンジウス(指揮)
録音:2014年5月10日 イタリア、パルマ、ファルネーゼ劇場(ライヴ)
● ノーノ:リゾナンツェ・エランティ
SWRエクスペリメンタルスタジオ
フリードリヒ・ゴルトマン(指揮)
録音:1987年8月10日 フランス、パリ、シャイヨー国立劇場(ライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND