独自のスタイルを築いたスウェーデンの作曲家ヌーディン。
ハーディング指揮スウェーデン放響演奏の管弦楽のための三部作『声』も収録!
イェスペル・ヌーディンはロック、即興音楽、民俗音楽といったジャンルを背景とする、強い情動効果のある音楽の作曲家として活躍しています。『Emerging from Currents and Wave(潮流と波浪の間から出現する)』につづくアルバムには、スウェーデン放送交響楽団が初演して注目された「管弦楽のための三部作」『Roster(声)』と、自身の過去の作品をさまざまな方法で「振りかえる」シリーズの『3rd Retrospective(三度目の回顧)』の2つの管弦楽作品が収録されました。
『Roster(声)』は、きわめてはっきりした「声」をもつ、スウェーデンの異なる種類の音楽に基づく「三部作」です。家畜を呼び寄せる「クルニング(kulning)」をベースにした『Akallan(呼びかけ)』。ウーメオのエクストリーム・メタルバンド「メシュガー(Meshuggah)」の曲『Bleed』がインスピレーションになった『Arr(傷跡)』。「運命」と「荒廃した」の2つの意味をもち、スウェーデンのオペラ歌手ふたり、ビルギット・ニルソンとユッシ・ビョルリンクの残したいくつかの録音に基づく『Ode(運命/荒廃した)』。最初の2曲を作品を献呈されたエーテボリ交響楽団とケント・ナガノと、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団とバルドゥル・ブレンニマンが初演。ダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放送交響楽団が『Ode』を加えた「三部作」として初めて演奏しました。このアルバムに収録されたのは、そのライヴ録音です。
『3rd Retrospective(三度目の回顧)』は、作曲者ヌーディンの父バッテ・サーリンが作ったコミュニティ・プレイ中で農夫の未亡人が歌う歌を素材に書かれた「ポルスカ」です。スウェーデンを代表する弦楽オーケストラのひとつ「ムシカ・ヴィテ」と、スウェーデン放送交響楽団のリーダーでもあるマーリン・ブルーマンから委嘱を受けて作曲されました。(輸入元情報)
【収録情報】
ヌーディン:
● 声(Roster)〜管弦楽のための三部作
呼びかけ(Akallan)(2013)
傷跡(Arr)(2014)
運命/荒廃した(Ode)(2015)
スウェーデン放送交響楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
録音時期:2016年10月13,14日
録音場所:スウェーデン、ストックホルム、ベールヴァルドホール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
● 三度目の回顧(3rd Retrospective)(2019)〜5弦エレクトリック・ヴァイオリン、弦楽オーケストラとライヴ・エレクトロニクスのための
ムシカ・ヴィテ、マーリン・ブルーマン(5弦エレクトリック・ヴァイオリン、アーティスティック・ディレクション)、
イェスペル・ヌーディン(エレクトロニクス)
録音時期:2021年8月25,26日
録音場所:スウェーデン、ヴェクショー、ニューガータン6
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
BIS ecopak