SACD Import

Symphonies Nos.7, 8, 9, Cello Concerto, etc.: Carlo Maria Giulini / London Philharmonic, Mstislav Rostropovich(Vc)etc.(4SACD)(Hybrid)

Dvorak (1841-1904)

User Review :3.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2173276722
Number of Discs
:
4
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Limited, Hybrid Disc,Import

Product Description


ジュリーニによるドヴォルザークの深みと詩的な表現力。
民族色やエネルギーだけではなく、その音楽に潜む精神性や構造美を際立たせた名演。
2025年リマスター音源によるSACDハイブリッド限定盤


ジュリーニの指揮は非常に構造的で、各楽章の流れや音楽のアーキテクチャが明瞭に示されます。特に交響曲第9番『新世界より』では、単なる派手なクライマックスではなく、内面の情熱がじっくりと積み上げられています。テンポ設定は比較的遅めで、呼吸を深く取ったような「間」の使い方が印象的です。これにより、旋律が自然に語りかけてくるように感じられます。特に第2楽章(ラルゴ)では、広がりと祈りのような静けさが際立ちます。また柔らかく、しなやかでありながら芯のある音色によってジュリーニはフレーズの端々まで丁寧にコントロールし、すべてのパートが意味を持って響いてきます。そして多くの指揮者がドヴォルザークのボヘミア的なリズムや民謡風旋律を前面に出すのに対し、ジュリーニはそれを抑え、より普遍的・哲学的な表現を志向しています。これにより、ドヴォルザークの音楽がより「シンフォニック」に響きます。これらの演奏は「内面へ向かうドヴォルザーク」と形容されています。序曲『謝肉祭』はまさに逸品で、ドラマティックな即効性ではなく、聴くほどに味わいが深まる「晩年の哲学者の語り」のような演奏といえましょう。
 ロストロポーヴィチとのチェロ協奏曲は、情熱と構築性が高次元で融合した名演です。チェロの低音域の響きを極限まで生かし、重厚で堂々とした音色を響かせています。速いパッセージでも極めて明瞭で、音の粒立ちが非常に鮮やか。フレーズの中でテンポを自由に揺らし、語りかけるような演奏によって、独奏とオーケストラの間にドラマが生まれ、ロマンティックでありながら過度に感傷的ではなく、音楽的な説得力に満ちた名演です。
 2025年にリリースされた、旧EMIへの録音すべてをオリジナル・テープから「Art & Son Studio」にてリマスタリングした『ワーナー・クラシックス・リマスタード・スタジオ録音全集』(60CD)に収録されたドヴォルザークの名演を、SACDや空間オーディオのマスタリングとして有名なパリにある「Circe Studio」にてSACD用にマスタリングを行い、SACDハイブリッド盤として限定発売致します。CD層もSACDの音ができるだけ発揮されるようマスタリングを行っています。

マルチパック(プラケース)仕様。ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き。日本語解説書には、ユアン・ウェストとリチャード・オズボーンによる作品解説の日本語訳と、西村 祐氏による演奏とリマスターについての書下ろし解説書を掲載。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
● ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 Op.70

 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ
(指揮)

 録音:28-29.IV.1976, No. 1 Studio, Abbey Road, London (Stereo)

Disc2
ドヴォルザーク:
1. 交響曲第8番ト長調 Op.88
2. スケルツォ・カプリチオーソ Op.66

 フィルハーモニア管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ
(指揮)

 録音:17-18.I & 18, 19, 25.IV.1962, Kingsway Hall, London (Stereo)

Disc3
ドヴォルザーク:
1. 交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
2. 序曲『謝肉祭』 Op.92

 フィルハーモニア管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ
(指揮)

 録音:18-19, 24 & 27.I.1961 (1), 19.I.1961 (2), Kingsway Hall, London (Stereo)

Disc4
1. ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 Op.104
2. サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33

 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
(チェロ)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ
(指揮)

 録音:29-30.IV. & 1.V.1977, Studio No.1, Abbey Road, London (Stereo)

 SACD Hybrid
 192kHz/24-bitリマスター音源
 ※ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き。(輸入元情報)


Customer Reviews

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非常に微妙なリリースで買うかどうか迷って...

投稿日:2025/07/17 (木)

非常に微妙なリリースで買うかどうか迷っている。旧EMIでドヴォルザークならロストロポーヴィッチ指揮のモノが6,7,8,9とあるはずで、それにこのドヴォルザークのチェロ協奏曲を添えるとよかった。SACDで。それなら即予約であった。

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