ショパンと同門の作曲家、イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ
ポーランド国立ショパン研究所の自主レーベル「NIFC」による「ショパンの時代の音楽」シリーズから、イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキの交響曲第2番『性格的』をメインにしたアルバムが登場です。ドブジンスキは、帝政ロシアの圧政下にあったポーランドのショパンと同世代の作曲家で、ワルシャワでは同時期にユゼフ・エルスネルに師事していたというショパンと繋がりの深い作曲家です。
同時収録されたロマン派ヴァイオリン協奏曲の傑作、ヘンリク・ヴィエニャフスキ[1835-1880]のヴァイオリン協奏曲第2番では、ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(2001)、パガニーニ・モスクワ国際コンクール(2004)、仙台国際音楽コンクール(2007)で優勝、そしてNHK交響楽団との共演で度々来日している(2022年5月にもN響と共演予定)アリョーナ・バーエワをソリストに迎えています。また、カロル・クルピンスキ[1785-1857]のクラリネット協奏曲では、18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者でありヒストリカル・クラリネットの名手エリック・ホープリッチをソリストに迎えています。ホープリッチは2019年にも18世紀オーケストラとの共演でクルピンスキの協奏曲を録音していますが、こちらはその約1年前に録音されていたもの。
指揮は、ブラジル出身のホセ・マリア・フロレンシオ(Jr.)。彼はワルシャワ音楽院で指揮を学んだのち1985年以降はポーランドに定住し、ウッチ大劇場の指揮者、ヴロツワフ歌劇場やモニューシュコ大劇場の音楽監督、ポーランド放送合唱団やポズナン・フィルの芸術監督、ポーランド国立歌劇場(ワルシャワ大劇場)の常任指揮者など、ポーランドの主要なポストを歴任してきました。その豊富な経験とポーランド音楽に寄せる情熱を活かし、18世紀オーケストラと共に「ショパンの時代の音楽」を再現します。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調 Op.22(1856-1862)
2. ドブジンスキ:演奏会用序曲 Op.1
3. クルピンスキ:クラリネット協奏曲変ロ長調(1823)
4. ドブジンスキ:交響曲第2番ハ短調 Op.15『性格的』(1831)
アリョーナ・バーエワ(ヴァイオリン:1)
エリック・ホープリッチ(クラリネット:3)
18世紀オーケストラ
ホセ・マリア・フロレンシオ(指揮)
録音時期:2018年9月7-9日
録音場所:ポーランド、ルスワビツェ、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロッパ音楽センター、コンサート・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)