サントリーホール・サマー・フェスティバル2012の
ドナトーニ・ライヴを完全収録!
指揮はドナトーニの愛弟子、杉山洋一!
2012年に生誕85年を迎えたイタリア現代音楽の巨匠フランコ・ドナトーニの管弦楽作品を、彼の愛弟子である杉山洋一の指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の熱演で。ドナトーニは初期の新古典主義を経てポスト・ヴェーベルン主義な作風に転向、やがてケージの影響を受けた図形楽譜による不確定性の音楽を試み、更には他の作曲家の作品を引用するなど、現代音楽の変遷の歴史をそのまま体現するような創作を行ってきました。なお、ここに収められた『プロム』と『エサ』はドナトーニの遺作となった作品で未完成のまま残されましたが、弟子の杉山洋一によって補作完成されたものです。
前衛音楽でありながら管弦楽の鮮やかな色彩とダイナミズムで聴き手を惹きつける手腕はさすがにイタリアの作曲家。ノーノ、マデルナ、ベリオと続くイタリア現代音楽の層の厚さを改めて感じさせる珠玉の一枚です。(TOBU)
【収録情報】
ドナトーニ:
1. イン・カウダ(行きはよいよい帰りは怖い)II (1993-94)
2. イン・カウダ(行きはよいよい帰りは怖い)III (1996)
3. エサ(イン・カウダV) (2000)
4. プロム (1999)
5. ブルーノのための二重性 (1974-75)
東京フィルハーモニー交響楽団
杉山洋一(指揮)
録音時期:2012年8月22日
録音場所:東京、サントリーホール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
2012年サントリー芸術財団サマー・フェスティバル実況録音
全曲日本初演