ヴァイオリン作品全集〜ユリシーズの旅、詩曲、他　ステファニー・モラリー、セバスティアン・ビヤール＆ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団、ダヴィッド・ロマン

トマジ：ヴァイオリン作品全集

マルセイユ出身の作曲家アンリ・トマジのヴァイオリン作品集。管楽器を用いた曲が良く知られる彼の作品の中ではあまり知られていないジャンルですが、これらは20世紀フランスにおける作曲の方向性をコンパクトに見て取ることができる特徴ある作品といえるでしょう。
　ヴァイオリン協奏曲『ユリシーズの旅』は作曲家後期に書かれたもので、技巧的なヴァイオリンの旋律と色彩豊かに響くオーケストラの音色が絡み合う作品。『カプリッチョ』は優雅で上品な曲調を持ち、感情の起伏の激しい緩徐楽章に続く輝かしい終楽章が魅力です。他の5曲はどれもトマジの活動の初期に作曲されたもの。彼の両親の出身地であるコルシカ島の伝統音楽をを引用したエキゾチックな雰囲気を持っています。（輸入元情報）

【収録情報】
トマジ
1. ヴァイオリン協奏曲『ユリシーズの旅』（1962）
2. カプリッチョ（1931、ヴァイオリンと管弦楽版 1950）
3. ヘブライの歌（ヴァイオリンと管弦楽版）（1929）
4. アンタールの悲しみ（1931）
5. ヴァイオリンとピアノのための詩曲（c.1923）
6. コルシカの歌、ヴォカリーズ・エチュード（ヴァイオリンとピアノ版）（1932）
7. パギエラ、コルシカのセレナード（1928）

　ステファニー・モラリー（ヴァイオリン）
　ダヴィッド・ロマン（ピアノ：4-7）
　ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団（1-3）
　セバスティアン・ビヤール（指揮：1-3）

　録音時期：2020年12月6日（4-7）、2020年12月20,21日＆2021年7月22日（1-3）
　録音場所：Auditorium Marcel Landowski, Paris
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　世界初録音（2-7）