デュアルテ、ジョン・W(1919-2004)

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CD 輸入盤

ギター独奏のための作品集 フラヴィオ・ナーティ

デュアルテ、ジョン・W(1919-2004)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BRL96658
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


英国ギター界の名物作曲家の全貌に迫るシリーズ第3弾

ジョン・W・デュアルテ:ギター独奏のための作品集
フラヴィオ・ナーティ(ギター)


科学技術者として働きながら音楽活動もおこない、54歳から専業音楽家として世界的に活躍したデュアルテの音楽からギター独奏のための作品を集めたアルバム。
  世界初録音となる「エキセントリック・ダンス」、「抒情的なワルツ」、「 カルロス・アンドレスのための3つの無言歌」、「アルペジオの前奏曲」、「≪朱色の塔≫による幻想曲とフーガ 」のほか、「パルティータ」、「イタリア民謡による変奏曲」、「ロンドーのワルツ」、「シュテパーン・ラークの主題による変奏曲」を収録。
  演奏は2021年に武満徹のギター曲全集でCDデビューしたイタリア人ギタリスト、フラヴィオ・ナーティによるものです。

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 作曲家情報 (簡易年表&作品表)

◆ 1919年、シェフィールドで誕生

10月2日、ジョン・ウィリアム・デュアルテ(デュワルテ、ドゥアルテとも)は、イギリス中部のシェフィールドで誕生。同年、ロンドン・スコティッシュ連隊将校の父親が死去したため、翌1920年4月、生後6か月で、マンチェスターにある母の実家に転居(マンチェスターはシェフィールドの西北西約50kmに位置)。

◆ 1934年、ギターに転向

デュアルテが最初に手にした楽器はピアノとウクレレで、ギターを手に入れたのは1934年のことでした。デュアルテはさっそくマンチェスター在住のクラシック&ジャズ・ギタリスト、テレンス・アッシャー[1909-1969]から指導を受けることになり、1935年1月から18ヶ月に渡って10回のレッスンを受け、ギター演奏のほか記譜法なども身に付けます。
  やがて、さまざまな楽器奏者との接触が増え、実際の演奏の場にも数多く参加するようになると、必要に迫られてダブルベースとトランペットの演奏法も習得。1930年代後半には、ダブルベース奏者として、ジャンゴ・ラインハルト[1910-1953]やコールマン・ホーキンス[1904-1969]と共演してもいます。
◆ 1936年、マンチェスター工科大学

マンチェスター・セントラル高校を1936年に卒業したデュアルテは、マンチェスター工科大学(現UMIST)に進み、繊維科学を専攻して1940年に優等学位を取て卒業。

  【ギター二重奏】
  1937年 「スライディン・アバウト」 WoO.11
  1938年 「ルンバ・スタディ」 WoO.13

◆ 1940年、軍需工場主任科学技術者

前年に第2次大戦が始まっていたため、デュアルテは卒業後すぐに軍需工場の主任科学技術者として働き、1943年には妻となったドロシー・セドンと出会ってもいます。

  【ギター独奏】
  1941年 「シャンソン」 Op.1-1
  1945年 「パストラーレ」 Op.2-1
  1945年 「前奏曲 ハ長調」 Op.3

◆ 1946年、マンチェスター・ギター・サークル設立

戦争が終わった翌年の1946年、デュアルテは恩師テリー・アッシャーと共に「マンチェスター・ギター・サークル」を設立(現在も存在)。クラシック・ギターに関する活動を組織的におこなうようになり、天才少年ジュリアン・ブリーム[1933-2020]や巨匠アンドレス・セゴビア[1893-1987]、レン・ウィリアムズ[1910-1987]とも交流が始まっています。レン・ウィリアムズはジョン・ウィリアムズ[1941- ]の父で、デュアルテはレンの依頼でジョンの指導を引き受けてもいました。
  1951年に第1子アイヴァーが誕生。デュアルテ家は1953年の途中までマンチェスターに居住。

  【ギター独奏】
  1947年 「ソナタ ニ長調〜ラルゲット」 Op.4
  1947年 「パストラーレ」 WoO.7
  1947年 「グラウンド・バスの瞑想曲(バッソ・オスティナートの瞑想曲)」 Op.5
  1947年 「6月に」 WoO.8
  1948年 「ミニアチュア組曲」 Op.6
  1949年 「マヌエル・M・ポンセの墓碑銘」 Op.7
  1949年 「3つのモダン・ミニアチュア」 Op.9
  1949年 「ラス・フォリアスによるシンプル・ヴァリエーションズ」 Op.10
  1950年 「前奏曲 ニ短調」 Op.12
  1950年 「前奏曲 イ短調」 Op.13
  1951年 「チェンジズ」 WoO.9
  1951年 「即興曲 変ホ長調」 Op.8

  【ギター二重奏】
  1950年 「6つの友情」よりシャンソン Op.14
  1950年 「6つの友情」 WoO.1

  【フルート&ギター】
  1950年 「ソナティナ」 Op.15

  【声&ギター】
  1950年 「ゆりかごの歌」 Op.16

◆ 1953年、デュアルテ家、ロンドンに転居

デュアルテと妻ドロシー、息子アイヴァーはロンドンに転居。アーリントン・プラスティックス開発株式会社の主任科学技術者として働く一方、レン・ウィリアムズの「スパニッシュ ・ギター・センター」で教えるようにもなります。
  化学の仕事と音楽の仕事の両方を得たデュアルテは、作曲にも力を入れるようになります。ギター独奏、フルート&ギター、声楽&ギター、弦楽三重奏&ギターの編成による作品を発表し、若きジョン・ウィリアムズは、「カタルーニャ民謡による変奏曲」などを初演。
  さらにデュアルテは、セゴビアの支援によりニューヨークの「ギター・レビュー」誌との提携を開始。コンサートやその他のイベントについてレポートや、技術的な記事などを執筆。
  また、1957年に第2子シルヴィア、1960年に第3子クリストファーが誕生しています。

  【ギター独奏】
  1955年 「シンプルな前奏曲」 Op.19-1
  1955年 「アッラ・ガヴォッタ」 Op.21
  1956年 「カタルーニャ民謡による変奏曲」 Op.25
  1957年 「3匹の盲目ねずみによる変奏曲」 Op.24
  1958年 「ソナチネ」 Op.27
  1958年 「コロラド・トレイルによる変奏曲」 Op.28
  1958年 「前奏曲 イ短調」 Op.29の1
  1960年 「朱色の塔による幻想曲とフーガ」 Op.30
  1962年 「イギリス組曲」 Op.31

  【声&ギター】
  1955年 「大人になった」 Op.20
  1957年 「2つの歌」 Op.23

  【ギター二重奏】
  1957年 「セレンジャーズ・ラウンドによる変奏曲」 Op.26
  1964年 「バディネリー」 Op.32a

  【ギター四重奏】
  1959年 「春のソナティネ」 Op.27a

  【ギター&弦楽三重奏】
  1956年 「協奏四重奏曲」 Op.22

◆ 1966年、デュアルテ、調査会社に転職

デュアルテは小さな調査会社に就職。10月にはセゴビアの2度目の結婚式のためのお祝いとして書いた「イギリス組曲」が、セゴビアによってロンドン南部クロイドンのフェアフィールド・ホールで初演されて注目されることになります。
  家庭に子供たちがいたデュアルテは、音楽教育にも力を入れるようになり、教育用の簡単なアレンジ楽譜の出版などもおこなっています。また、バッハの無伴奏チェロ組曲からの編曲がジョン・ウィリアムズとセゴビアによって録音されるなど編曲の仕事も増え、ダウランドなど多くのルネッサンス音楽にも取り組んでいます。

  【ギター二重奏】
  1966年 「フランスの童謡による変奏曲」 Op.32
  1967年 「カリヨン」 Op.33
  1967年 「絶え間なく」 Op.34
  1968年 「ギリシャ組曲」 Op.39

  【ギター独奏】
  1968年 「ソナチネ」 Op.35
  1968年 「プレリュード、カントとトッカータ」 Op.38

  【ギター四重奏】
  1968年 「オランダに行く」 Op.36

  【声&ギター】
  1968年 「5つの静かな歌」 Op.37

  【リコーダー&ギター】
  1969年 「4つのアメリカのダンス」 Op.40

◆ 1969年、デュアルテ、新聞・たばこ販売店を購入

デュアルテは調査会社を1969年に解雇。デュアルテ夫妻は、この際、音楽をメインにした方が良いという考えに至り、新聞・たばこ販売店を購入し、ロンドンのハイゲートに転居。これにより収入が確保されながらも時間ができ、デュアルテは作曲、編曲、記事の執筆などに多くの時間を費やせることになります。

  【ギター二重奏】
  1969年 「朱色の塔による幻想曲とフーガ」 Op.43
  1970年 「フーガの飛行」 Op.44

  【リコーダー&ギター】
  1970年 「3つのシンプルな無言歌」 Op.41

  【フルート&ギター】
  1971年 「喜びの踊り」 Op.42

  【ギター独奏】
  1969年 「古風な組曲」 Op.47
  1969年 「悪魔的練習曲」 Op.49
  1970年 「フーガの飛行」 Op.44
  1970年 「カルロス・アンドレスのための3つの無言歌」 Op.45
  1970年 「ピエモンテ組曲」 Op.46
  1971年 「抒情的ソナチネ(カステルヌオーヴォ=テデスコへのオマージュ)」 Op.48
  1972年 「準備万端(ヴェーベルンの)」 Op.51
  1972年 「スア・コーザ(ウェス・モンゴメリー追悼曲)」 Op.52

  【ギター&オーケストラ】
  1972年 「チューダー朝の幻想」 Op.50

◆ 1973年頃、デュアルテ、専業音楽家に

デュアルテは1973年までに新聞・たばこ販売店の売却を完了。54歳のデュアルテは、以後は音楽専業で生計を立てることになります。
  専業になって人脈が拡大したデュアルテのもとに、スウェーデンとオランダのギター・サマー・スクール講師としての招聘、オーストラリアとアメリカのマスタークラス、コンクールの審査員などの仕事が入るようになり、以後30年に渡ってこうした海外仕事を継続し、計29か国を訪れています。
  また、1974年には、「カニントン・ギター・サマー・スクール」のディレクターに就任し、以後、1993年まで20回に渡って重責を果たしています。
  音楽活動の時間を増やした甲斐があって、1970年代はデュアルテの作曲家としての需要と評価が高まり、実験的な方法の導入も演奏者に歓迎され始めます。
  1979年10月にはロンドンのウィグモア・ホールで、イギリス、アメリカ、チェコスロヴァキア、ベネズエラ、ドイツ、クロアチアのアーティストが出演し、デュアルテの60歳記念祝賀コンサートが開催。

  【ギター四重奏】
  1973年 「バラード」 Op.53
  1975年 「テントス」 Op.63
  1977年 「小組曲(第1番)」 Op.68
  1979年 「イギリス組曲第3番」 Op.78
  1979年 「二連祭壇画 第1番」 Op.80

  【ギター三重奏】
  1977年 「3つの三重奏曲」 Op.69

  【チェロ&ギター】
  1973年 「ミュージック・ホール」 Op.54

  【ギター独奏】
  1973年 「ノアの方舟の何人か」 Op.55
  1973年 「6枚の簡単な絵」 Op.56
  1974年 「トゥータンロンド」 Op.57
  1974年 「ディエス・イレの突然変異」 Op.58
  1974年 「ガリアード」 Op.58a
  1974年 「パルティータ第1番」 Op.59
  1974年 「小フランス組曲」 Op.60
  1974年 「フランス組曲」 Op.61

  1976年 「ナイト・ミュージック」 Op.65
  1977年 「鳥類」 Op.66

  【フルート&ギター】
  1976年 「ダンスの記憶」 Op.64
  1979年 「イギリス組曲第4番」 Op.82

  【ギター三重奏】
  1979年 「小組曲第2番」 Op.79
  1979年 「小組曲第3番」 Op.81

  【声&リュート】
  1977年 「ふたりが出会うとき」 Op.70

  【声&ギター】
  1992年 「ふたりが出会うとき」 Op.70a

  【ギター二重奏】
  1977年 「ダンスリー第1番1」 Op.71
  1979年 「イギリス組曲第2番」 Op.77
  1978年 「涙のないデュエット」 Op.74

  【ギター&チェンバロ】
  1978年 「インシエメ」 Op.72

  【ギター独奏】
  1978年 「手の届くところに(小さな手のための)」 Op.73
  1978年 「弦楽器の青春」 Op.75
  1979年 「アントニオ・ラウロへのオマージュ(3つのワルツ)」 Op.83

  【リュート独奏】
  1979年 「ダイアナ・ポールトン、彼女の即興曲」 Op.76

  【リコーダー&ギター】
  1979年 「イギリス組曲第4番」 Op.82

◆ 1980年代、国際的な知名度の獲得

70年代に本格化した海外での仕事は、80年代に入っても活発な状態が続き、カナダ、ニュージーランド、メキシコ、アメリカ、ギリシャ、ドイツ、スペイン、北欧諸国など30以上の国を訪問。
  デュアルテは音楽ジャーナリストとしても実績豊富で、ギター関係の出版物には長年に渡って記事を投稿しているほか、ギター音楽や古楽、スペイン音楽に関する専門知識が買われてグラモフォン誌でも執筆。
  特に注目されるのは、250を超えるレコードやCDのライナーノーツの執筆で、1980年にはセゴビアのEMI録音盤のライナーノーツでグラミー賞を受賞してもいました。
  デュアルテは、新人ギタリストの育成にも熱心で、この時期には、ハンガリーのシュテパーン・ラークや、チェコスロヴァキアのヴラディミール・ミクルカなど東欧出身者を手厚くサポートして演奏機会も提供。
  1989年10月にはロンドンのウィグモア・ホールで、イギリス、アメリカ、チェコスロヴァキア、ベネズエラ、ドイツ、クロアチアのアーティストが出演し、デュアルテの70歳記念祝賀コンサートが開催。

  【ギター三重奏】
  1980年 「スウェーデン民謡による変奏曲」 Op.84
  1982年 「夢」 Op.91
  1983年 「リヴァーボート組曲」 Op.94
  1983年 「小組曲第4番」 Op.95

  【ギター&弦楽四重奏】
  1980年 「ギター五重奏曲第1番」 Op.85

  【フルート&ギター】
  1980年 「二連祭壇画 第2番」 Op.86
  1982年 「プチ・ジャズ」 Op.92
  1989年 「サマセット・スイート」 Op.106

  【リコーダー&ギター】
  1982年 「プチ・ジャズ」 Op.92

  【ギター独奏】
  1980年 「ダンスリー第2番」 Op.87
  1980年 「3つの練習曲」 Op.88
  1981年 「ギリシャ組曲第2番」 Op.89
  1981年 「最初の5フレット」 Op.90
  1982年 「イダのための牧歌(イダ・プレスティへのオマージュ)」 Op.93
  1983年 「アメリカーナ」 Op.96
  1982年 「コラソン(ワルツ)」WoO.2
  1984年 「ジョン・ダウランドに敬意を表して」 Op.97
  1984年 「ソナティナ・デル・スール」 Op.98
  1985年 「シュテパーン・ラークの主題による変奏曲」 Op.100
  1986年 「ヌアージュ・パッサン(ジャンゴ・ラインハルトへのオマージュ)」 Op.102
  1986年 「パルティータ2番」 Op.104
  1988年 「シンプリー・ブルース」 Op.105
  1989年 「ミュージシャン」 Op.107

  【ギター四重奏】
  1992年 「アメリカーナ」 Op.96a

  【声とギター】
  1984年 「友人と恋人」 Op.99
  1987年 「ハーク、ハーク・ザ・アーク!」 Op.103

  【ギター2本&オーケストラ】
  1986年 「コンシエルト・アレグレ」 Op.101

◆ 1990年代、さらなる飛躍

海外での仕事は増え続け、ヨーロッパ、南北アメリカ、日本、マレーシアなどに加え、ソ連崩壊による影響で、ロシア、ブルガリア、チェコスロヴァキア、ルーマニア、セルビアなども訪問。1990年には、イギリスとチェコ、スロヴァキアの文化交流への貢献が称えられて駐ロンドンのチェコ大使から銀メダルが授与。
  また、1999年10月には、「ギター・ファンデーション・オブ・アメリカ」の大会で80歳になったデュアルテに「生涯功労賞」が贈られています。
  1999年10月にはロンドンのボリヴァー・ホールで、イギリス、ブラジル、ギリシャ、イタリアのアーティストが出演し、デュアルテの80歳記念祝賀コンサートが開催。

  【ギター四重奏】
  1990年 「コンチェルト・デモクラティコ」 Op.108

  【リコーダー&ギター】
  1991年 「アン・プチ・ビス」 Op.92a

  【ギター六重奏】
  1991年 「サマセット・フォーリーズ」 Op.109
  1992年 「カニントン・コラージュ」 Op.110
  1993年 「イギリス組曲第5番」 Op.112
  1994年 「ヘンリーの紫の小包」 Op.118
  1998年 「小組曲第5番」 Op.134

  【ギター五重奏】
  1993年 「バスウォーター・ミュージック」 Op.114
  1996年 「トレーシーのための曲」 Op.126
  1996年 「ポップスコッチ」 Op.122
  1998年 「小組曲第5番」 Op.134

  【ギター独奏】
  1992年 「北極組曲」 Op.111
  1993年 「ダンスリー第3番」 Op.113
  1994年 「幸せな結婚のために」 WoO.3
  1994年 「カンシオンと踊り(ルイス=ピポーへのオマージュ)」 Op.117
  1995年 「アパラチアン・ドリームス」 Op.121
  1995年 「ロシアナ」 Op.119
  1996年 「グバハンク(インドネシアの歌による変奏曲)」 Op.124
  1996年 「ゲタラン・ジワ(マレーシアの歌による変奏曲)」 Op.125
  1996年 「キルクロン」WoO.5
  1997年 「ロンドーのワルツ」 Op.128
  1998年 「ニキータ・コシキンのアンダンテによる変奏曲」 Op.129
  1998年 「ハイネ・エ・ハイネ」WoO.10

  【ギター二重奏】
  1996年 「スコッチの種類」 Op.123
  1996年 「ステッラ」WoO.4
  1996年 「カレン」WoO.6
  1997年 「シェイズ・オブ・グリーン(アイルランド民謡による変奏曲)」 Op.127
  1998年 「陽気な」 Op.130

  【ギター三重奏】
  1995年 「ニキータ・コシキンの主題による変奏曲」 Op.120
  1997年 「4つのアメリカのダンス」 Op.40a
  1997年 「4つのアメリカのダンス」 Op.40b

  【ギター二重奏&コントラバス】
  1994年 「シェイズ・オブ・ブルー」 Op.115

  【フルート&ギター】
  1994年 「イギリス組曲第6番」 Op.116
  1991年 「アン・プチ・ビス」 Op.92a

  【弦楽四重奏&ギター】
  1998年 「ギター五重奏曲第2番「エコーズ」」 Op.132

  【マンドリン&ギター】
  1998年 「パルティータ第3番」 Op.135

  【マンドリン2本、マンドラ、ギター、コントラバス】
  1999年 「イギリス組曲第7番」 Op.136

◆ 2000年代、体調の変化と死

80歳を超えてからもデュアルテの活動は続き、2001年には6か国、2002年にはロシアやメキシコを含む7カ国を訪問。
  しかし2003年に健康状態が悪化し始め、2004年の初めに2度海外を訪れた後、4か月入院。そして翌2004年12月23日に85歳で亡くなっています。

  【ギター五重奏】
  2000年 「イギリス組曲第7番」 Op.136a

  【ギター六重奏】
  2000年 「イギリス組曲第7番」 Op.136a

  【ギターと弦楽オーケストラ】
  2001年 「モラヴィアナ」 Op.142a

  【ギター独奏】
  2000年 「抒情的ワルツ」 Op.137
  2000年 「イタリア民謡による変奏曲」 Op.139
  2000年 「ダンサ・エクセントリカ」 Op.138
  2000年 「12の研究」 Op.140
  2000年 「ベネズエラ組曲」 Op.141
  2000年 「モラヴィアナ」 Op.142
  2000年 「まず最初に」 Op.142b
  2002年 「ジョーン・バエズ組曲」 Op.144
  2003年 「ラウンド・オー(ヘンリー・パーセルの主題による変奏曲)」 Op.148

  【フルート&ギター】
  2002年 「5つのムード」 Op.145

  【ギター四重奏】
  2003年 「モラビアナII」 Op.146
◆ 進取の精神

1919年(大正8年)生まれのデュアルテは、2004年(平成16年)まで生きたことで、晩年には電子メールのメーリングリストで情報を発信し、作曲ソフト「Sibelius」も使っていたと言いますから、好奇心旺盛なスタイルは死の年まで不変だったようです。
  デュアルテは作曲するときにほとんどスケッチをせず、頭の中で練り上げたのち、紙(晩年はコンピューター)に記譜していったそうです。
  デュアルテの作曲活動は、ギター独奏、またはギターと他の楽器の組み合わせによる作品が中心で150曲を超えており、編曲も含めるとその数は400以上に達するとか。



 演奏者情報

◆ フラヴィオ・ナーティ (ギター)

1995年、ローマに誕生。サンタ・チェチーリア音楽院でアルトゥーロ・タリーニに師事し2012年に卒業。その後、オランダのマーストリヒト音楽院でカルロ・マルキオーネの指導を受け、クラシックギター演奏の修士号を取得し、さらにサンタ・チェチーリア音楽院で現代音楽解釈、パルマのアッリーゴ・ボーイト音楽院でギター演奏という2つの修士号を取得。
  以後、ソリスト、室内楽奏者として、ヨーロッパ各地のほか、日本や韓国でも演奏。2016年からはイタリアのさまざまな音楽院で教育者としても活動。



 トラックリスト (収録作品と演奏者)

ジョン・W・デュアルテ [1919-2004]

◆ パルティータ Op.59
1. I. コン・ブラヴーラ 3:34
2. II. メスト・エ・カンタービレ 3:55
3. III. スケルツォ 2:11
4. IV. ポコ・アジタート 4:38

5. ◆ イタリア民謡による変奏曲 Op.139 12:14
I. 主題
II. ポコ・アジタート
III. アンダンティーノ・グラツィオーソ
IV. ヴィーヴォ
V. アッラ・シチリアーナ
VI. ジョコーゾ
VII. マエストーゾ/リゾルート

6. ◆ 抒情的なワルツ Op.137  3:39 (初録音)

7. ◆ ロンドーのワルツ Op.128 3:00

8. ◆ シュテパーン・ラークの主題による変奏曲 Op.100 15:58
I. 主題
II. コン・モート
III. アンダンテ・ニキトーゾ
IV. スケルツォーゾ
V.レント、コン・テネレッツァ
VI. アッラ・ガヴォッタ
VII. フィナーレ
VIII. 主題

◆ カルロス・アンドレスのための3つの無言歌 Op.45  (初録音)
9. I. 挨拶の歌 3:54
10. II. 眠りの歌 3:12
11. III. ラウンデレイ 3:02

12. ◆ エキセントリック・ダンス Op.138  2:43 (初録音)

13. ◆ 「朱色の塔」(アルベニス)による幻想曲とフーガ Op.30  10:14 (初録音)

14. ◆ アルペジオの前奏曲 Op.62  3:43 (初録音)

  フラヴィオ・ナーティ(ギター)

  録音:2022年7月18-20日、イタリア、ゴルラ・ミノーレ、コレッジョ・ロトンディ、サン・マウリツィオ教会

 Track list

John W. Duarte 1919-2004
Works for Solo Guitar

Partita Op.59 *
1. I. Con bravura 3:34
2. II. Mesto e cantabile 3:55
3. III. Scherzoso 2:11
4. IV. Poco agitato 4:38

5. Variations on an Italian Folk Song Op.139
I. Theme; II. Poco agitato;
III. Andantino grazioso;
IV. Vivo; V. Alla siciliana; VI. Giocoso;
VII. Maestoso/Risoluto 12:14

6. Valse lyrique Op.137 * 3:39
7. Valse en rondeau Op.128 3:00

8. Variations on a theme of Štĕpán Rak Op.100
I. Theme; II. Con moto;
III. Andante nikitoso;
IV. Scherzoso; V. Lento, con tenerezza;
VI. Alla gavotta;
VII. Finale; VIII. Theme 15:58

Three Songs without Words for Carlos Andrés Op.45 *
9. I. Song of Greeting 3:54
10. II. Sleep Song 3:12
11. III. Roundelay 3:02

12. Danza eccentrica Op.138 * 2:43
13. Fantasia and Fugue on Torre Bermeja Op.30 * 10:14
14. Prélude en arpèges Op.62 * 3:43

Flavio Nati guitar

* First recordings

Recording: 18-20 July 2022, Chiesa di San Maurizio, Collegio Rotondi, Gorla Minore, Italy

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