把愛埋藏在心窩

映画挿入歌を中心にしたコレクション・アルバム

　日本をはじめ、極東〜東南アジア全体で広く親しまれた元祖アジアの歌姫、テレサ・テン（1953−1995）。台湾で生まれた彼女が歌手としてデビューしたのは14歳になった1967年でしたが、それからの大活躍というものは想像を絶するものがあり、ありとあらゆるスタイル・言語でその美しい歌唱を楽しませてくれました。そして95年に42歳の若さで亡くなるまでの間に数々のヒットを残しました。
　2015年にテレサは没後20周年を迎えましたが、その人気はまだまだ根強いものがあり、彼女の古い音源の再発はこの所ますます加速しております。彼女が1971〜75年の間に所属していたLife Recordsにはたくさんの録音が残されていますが、今回ご紹介するのもその中のひとつのリイシューです。
　『把愛埋藏在心窩（愛を胸に秘めて）』は1974年に映画『海鴎飛處』の挿入歌となったアルバム表題曲を中心に組まれた編集盤で、主に映画挿入歌として発表されたものをまとめています。当時EP盤のみに収録されていた楽曲も多く、アルバム単位で進んでいるリイシュー関連ではレアな楽曲も。73年のヒット曲もあわせて収録しています。またこの頃のテレサによくある日本の歌のカヴァーはフォー・セインツの「小さな日記」を収録。穏やかなメロディーとファンキーな伴奏の対比が印象的な表題曲を筆頭に、当時19〜20歳のまだまだ初々しさが残っているテレサの魅力がたっぷり楽しめます。

（メーカー・インフォメーションより）