平ら山を越えて 奇想コレクション

テリ・ビッソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309622064
ISBN 10 : 4309622062
フォーマット
出版社
発行年月
2010年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,388p

内容詳細

地殻変動で生まれた巨大な山を越えるトラック乗りと少年の旅を描いた表題作ほか、ローカス賞&ネビュラ賞受賞の「マックたち」など全9編を収録。SF界屈指の短篇の名手による「現代のほら話」。

【著者紹介】
テリー・ビッスン : 1942年、米国ケンタッキー州生まれ。アメリカSF界屈指の技巧派で、短篇の名手。90年、短篇「熊が火を発見する」でヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を受賞し、一躍その名を高める

中村融 : 1960年、愛知県豊橋市生まれ。翻訳家・アンソロジスト。主に英米のSF、ファンタシーの紹介に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    捕まえられるが消えるロブスターなどのSFを織り交ぜたロードムーヴィー風の表題作やほのぼのファンタジーの『ジョージ』、テレフォンセックスによる興奮によって具現化できる知能というぶっ飛びの交歓を描いた『ザ・ジョー・ショー』に笑いました。しかし、厭でも放射能被害を連想させる『カールの園芸と農園』や沢山の人々を不幸にした加害者が複数になった時、被害者の家族による復讐は許されるのかという問いかける『マックたち』、テロ行為による体制への抗いで全てを失いながらも英雄視された老兵の孤独と虚無を描いた『謹啓』などシリアスも

  • miyu さん

    なんの先入観もなく読み始め、とてもよかったと感じて読み終えた。この短篇集がSFの範疇に入るのか、その世界に疎い私には正直言ってわからない。確かに物語の局面は現代とはやや離れているものもあるのだけれど、内在するテーマは今と変わらない。タイトルにもなっている「平ら山を越えて」にまず心を奪われたが、一番好きなのは「ちょっとだけちがう故郷」これはもう、文句なく泣けた。彼らの日常と冒険、最後の選択に涙が出た。映像が頭の中に浮かぶ。ちょっとアダルトな「ザ・ジョー・ショウ」も意外によい。要するにどれも好き。

  • 燃えつきた棒 さん

    「平ら山を越えて」: この短い物語で、展開が読めてしまうというのは、ちょっといただけない。/ 「ちょっとだけちがう故郷」: 一つのメルヘン。 主人公トロイのいとこの少女チュトの面影が忘れられない。 この短篇が読めただけで僕は満足だ。 ある日、トロイとバグは古びた競走場で、旧式飛行機のようなものを見つける。 そして、次の日、オンボロ飛行機は三人を乗せて空へ飛び立つ。/

  • かわうそ さん

    軽やかな与太話から苦くシビアな作品までどれも中身がつまっている感じで奇想コレクションの中でもかなり当たりの一冊。お気に入りは「マックたち」「ちょっとだけ違う故郷」「謹啓」あたり。

  • ニミッツクラス さん

    10年の税抜2200円の初版を読んだ。河出奇想コレ(全20巻)の19巻目で9編収録。カバーは表題作のイメージで、作中では死に直結するもっと厳しい環境を描写。その表題作と「マックたち」が再録で、残りが初訳2、初書籍化5(本邦初出は全てSFM)となる。どれも良い話で、初訳の「光を見た」は人類の未成年後見人とも言える立場だった知的種族の決断を、そして「謹啓」では世界人口維持のための間引き抽選の赤紙招集に翻弄されるシニアを描いた。ビッスンは小説もノヴェライズも書くが、短編の方が明らかに得手だと感じる。★★★★★☆

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