読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• 星落秋風五丈原 さん

  読了日：2023/01/05

  短編集。表題作のタイトルはロスアンゼルスから取られている。

• ori さん

  読了日：2025/01/12

  天使たちの都市といえばLAの愛称だけど、LAが光と影のコントラストが大きい街であるようにどの短編も影を伴い、孤独を突き詰めている。深く深く沈んでいきそこでそのまま消えるように終わる感じ。特に「消えた影」以降の作品はどれも闇度が強くなりなかなか息苦しい。泣き叫んでるのに声になっていなくて何を言っているのか聞き取れない感情がかたまりとなってゴロンと転がって出てきてるみたいな。好きだったのはまるで1人舞台の芝居を目の前で見ているかのような「インタビュー」。

• フランソワーズ さん

  読了日：2025/03/02

  超格差社会の韓国では、社会的な弱者はより一層の濃い陰に身を縮めて生きている。そんな登場人物たちに安直に手を差し伸べようとするわけではなく、彼らの息遣いを聞きながら、温もりのある眼差しで描写していく。時に詩的に。お気に入りは『そして一週間』と『記念写真』（『女に道を訊く』も良かったけど、度々方向を失ってしまった私）。

• naff1968 さん

  読了日：2024/06/23

  これがデビュー作とは・・・。しかも見出したのがチョン・セランとは・・・。暗く、厳しい描写が続くけれど、最後に微かに“光“が見える、美しい小説集。

• nightowl さん

  読了日：2023/12/05

  ミニシアターで上映されている静かな映画を見終わった後のような余韻。相当テネシー・ウィリアムズから影響を受けていそう。人物造形は「ガラスの動物園」のローラのような人物が多い。また「インタビュー」は一幕劇を思わせるオチがある。そんな中圧巻は「女に道を訊く」。不幸せな半生の回想から生への歩みをゆっくり進める過程が熱い。なお「記念写真」の作中に出て来る作品は実際にある戯曲( https://bookmeter.com/books/1723699 )。母娘の生々しい遣り取りが辛くも読ませるので是非手に取ってほしい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

• 本日予約開始の文庫一覧（2025年3月28日） 文庫のご予約はこのページをチェック！ |8時間前
  
• 村上春樹『街とその不確かな壁』待望の文庫化！4月23日発売 2023年に発売された長編が上下巻で待望の文庫化発売。村上春樹が封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。 |2025年03月19日 (水)　00:00
  
• 阿部智里 最新作『皇后の碧』5月29日発売 「八咫烏シリーズ」著者の新たなファンタジー。平和の裏に隠された真実とは。謎が謎を呼ぶ、新次元の精霊ファンタジア！ |2025年03月17日 (月)　00:00
  
• 谷川俊太郎・中島みゆきによる精神のリレーの全記録 45年前の対話と最新の対話、及びこれまで二人が随筆で描いた「中島みゆきが描く谷川俊太郎」「谷川俊太郎が描く中島みゆき... |2025年03月12日 (水)　10:00
  
• 大木亜希子『マイ・ディア・キッチン』 『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』『シナプス』の大木亜希子が贈る、人生が愛おしくなるお... |2025年02月12日 (水)　00:00
  
• 村上春樹と若手画家による瀟洒なアート・ブック『四月のある晴れた朝に10... 若手画家と短編の村上ワールドが心地よく響き合う美しい一冊。世界中で愛読される短編2編がこの一冊に。2月27日発売 |2025年02月10日 (月)　00:00