チャイコフスキー(1840-1893)

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CD 輸入盤

交響曲第4番、第5番 チェリビダッケ&スウェーデン放送交響楽団(1970、1968 ステレオ)(2CD)

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SSS0167
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


真冬に聴きたい! チャイコフスキー
チェリビダッケ&スウェーデン放送響のチャイ4、チャイ5


1960年代から1970年代のチェリビダッケ&スウェーデン放送響のライヴ名演集が正規リリース。大きな反響を呼んだベートーヴェン、『幻想』に続く新譜は、お得意のチャイコフスキー、それも第4番と第5番という強烈な演奏です。
 チェリビダッケはチャイコフスキーを愛し、生涯を通じて演奏を繰り返しました。壮絶な感情注入と、整然とした音色とアンサンブルの両立という一見二律背反する理想を見事に具現しています。演奏内容は、既に晩年の問答無用の遅いテンポに傾斜する部分が垣間見られます。しかし壮年期らしい豪快なドライヴも随所に併せ持っており、魅力豊かな名演ばかりです。スウェーデン放送響のひんやりとした音色もチャイコフスキーに相応しい高潔さと申せましょう。どんな時代でも「極めていた」巨匠ならではの完成度です。いずれの曲もミュンヘン・フィルとの晩年の演奏しか正規盤はありませんから、これは必聴です。
 スウェーデン放送協会音源提供の良好なステレオ録音。
 セルジュ・イオアン・チェレビダーキ氏認可。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。(TOBU)

【収録情報】
チャイコフスキー:
● 交響曲第4番ヘ短調 op.36(I. 21:08/ II. 12:14/ III. 06:12/ IV. 09:36)
● 交響曲第5番ホ短調 op.64(I. 16:18/ II. 15:24/ III. 06:08/ IV. 12:44)

 スウェーデン放送交響楽団
 セルジウ・チェリビダッケ(指揮)

 録音時期:1970年9月13日(第4番)、1968年11月16日(第5番)
 録音場所:サンドスタ音楽堂(第4番)、エシュクリシュタナ小学校講堂(第5番)
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

ユーザーレビュー

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チェリビダッケは、殊にチャイコフスキーに限ったことで...

投稿日:2015/01/21 (水)

チェリビダッケは、殊にチャイコフスキーに限ったことではないが、テンポの遅さを云々されることが多い。交響曲第4番だけみても、晩年(1993)のミュンヘンでの演奏では一段と遅くなり、第1楽章だけで23分を超える。有名なムラヴィンスキー盤(1960)が約18分半だったことを思い合わせると、尋常ではない。推進力は減衰するが、楽譜に書かれたものの全てをつまびらかにするような緻密さで迫る。特に中間部は、ハイビジョンのスロー再生を観ているかのような錯覚を起こす。稀有な演奏だった。 さて、当盤はミュンヘン盤から遡ること約四半世紀、1970年の録音である。この時、チェリビダッケは58歳。まさに男盛りな年齢である。身体もよく動いていたと見え、晩年のような極端なテンポの遅さではない。第1楽章終結部のアッチェレランドや第4楽章に覇気を感じる。だが、この時から既に、精妙な響きの構築に傾斜していたことは確かだ。第1楽章中間部や第2楽章中間部でたっぷりとしたテンポを採用していることからも、それが窺える。チェリビダッケは一体いつから極端なスローテンポになったのか。その要因は何なのか、無学な私に論じる資格はない。だが、この演奏が、その過渡期に位置するものであることは確かだ。 オーケストラも、冷ややかな透明感がある。過度にビブラートをかけず、木管が浮かび上がり、金管もシャープな質感を持っている。金管もろともビブラートをたっぷり効かせるロシア(ソ連)のオケとは、かなり性質を異にする。ビブラートをかけない分、音程が安定するのだろう。細部まで見通しがよく、チャイコフスキーが仕掛けた巧みなオーケストレーションが味わえる。 交響曲第5番についても、ひんやりとしたオケの質感が似つかわしい。チェリビダッケも、覇気ある壮年期と静謐な晩年の中間にある過渡期を迎えていたとみえる。ややゆったりとしたテンポながらだらけず、強弱のメリハリや推進力にも事欠かない。勿論、ライヴゆえの若干の瑕疵はあり、完成度の高さではミュンヘン盤に一歩譲るだろうが、それも僅差である。 録音は、やや音圧が低いが安定感は申し分ない。欲を言えば、第5番に関してはもう少し左右の広がりが欲しいところだ。録音会場が一般のホールではなく小学校の講堂だから、アコースティック特性も余りよくないのかも知れない。だが、1968年のライヴ録音ということを鑑みれば充分なレベルである。 ひとつ残念なのは、コストパフォーマンスがよくないことだ。この値段でチャイコフスキーならば交響曲全集が買える。管弦楽曲も聴けるだろう。それを、SACDならまだしも、通常CD2枚組、しかも収録が2曲だけでこのお値段とは……。チェリビダッケ御子息が親の遺産で私腹を肥やしているだなんて悪口は言いたくないが、どうにかならないかしらと思う。その分減点だ。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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