モダン・タイムズ〜ダッラピッコラ作品集
レスピーギ、ピツェッツィ、カセッラ、マリピエロをイタリア・モダニズムの第一世代の作曲家とすれば、1904年に生まれたゲディーニ、ペトラッシそして、このダッラピッコラは第二世代に属する作曲家とみなすことができるでしょう。ただし彼は生を受けた場所が純粋なイタリアではなく、現在のクロアチア・パジン(当時はオーストリア帝国の一部)で、ファシスト政権下の第1次世界大戦中はオーストリアのグラーツに抑留されてしまい、彼はピアノに触れる機会もなかったといいます。しかし音楽への希望は止むことなく、フィレンツェの音楽学校でピアノを学び、音楽家として成功しました。しかし、幼少期の経験から政治に高い関心を持ち、作品にもそれは強烈に反映されています。
1930年周辺に書かれたパルティータは、彼の代表作であり、自身の作風を確立した作品としても重要なものです。(CAPRICCIO)
【収録情報】
ダッラピッコラ:
● 管弦楽のためのパルティータ (1930-1932)
● 管弦楽のための2つの小品 (1946-1947)
● 小さな夜の音楽 (1954)
● 管弦楽のための変奏曲 (1952-1954)
● 管弦楽のための3つの問いと2つの答え (1962)
アランツァ・エツェナッロ(ソプラノ:1)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)
録音時期:2014年3月25-29日
録音場所:ルートヴィヒシャッフェン、フィルハーモニー
録音方式:ステレオ(デジタル)