シネ・ソーレ・シレオ〜エドアルド・ダドーネ作品集
エドアルド・ダドーネはイタリア、ピエモンテ州クネオ出身の若手作曲家で、当初ギターを学び、後にクネオ音楽院で作曲を修めました。おそらくこのディスクは彼にとっては初めてのまとまった作品集と思われます。
冒頭の『シネ・ソーレ・シレオ』はきちんとした台本が存在するラジオ・ドラマという体裁をとっていますが、言葉は完全に解体され、発声は楽器の特殊奏法に交じって分解され、おそらくはネイティブのイタリア人でさえその物語は理解不能に違いなく、声とアコースティック楽器によるミュージック・コンクレートといってよい激しい様相を呈しています。
そのほか、ヴィオラのための『切り傷』やギターのための『三連祭壇画』なども破壊的なエネルギー(ギターはおそらく特殊な調弦をしていると思われます)に溢れており、ノイズ系現代音楽の愛好者は気に入ること間違いなし。(輸入元情報)
【収録情報】
ダドーネ:
● シネ・ソーレ・シレオ (2021)〜レオナルド・デ・サンティスの台本による声と楽器のためのラジオ・ドラマ
● 門:詮索する動物(切り傷II) (2020/21)〜ソプラノ、ヴィオラと6奏者のための
● 切り傷 (2018)〜ヴィオラのための
● 三連祭壇画 (2020)〜ギターのための
● クランピング・エクササイズ (2019)〜アンサンブルのための
フェシリア・ブルゾーニ(ソプラノ)
マリア・エレオノーラ・カミナーダ(ソプラノ)
パオロ・レオナルディ(バリトン)
ダニロ・パストーレ(カウンターテナー)
ジョヴァンニ・マルティネッリ(ギター)
ダニエーリ・ヴァラブレーガ(ヴィオラ)
ディヴェルティメント・アンサンブル
サンドロ・ゴルリ(指揮)
録音:2021年3月〜6月