弦楽のための作品集　リサノフ、リトアニア室内管、Ｊ．ヤンセン、他

「氷河のような美しい自然」が映し出された音楽

ドブリンカ・タバコワは、1980年ブルガリア生まれ。幼い頃よりロンドンで音楽教育を受け、わずか14歳で作曲賞を受賞しています。彼女の音楽は、豊かな旋律と官能的で感情的な精神で満たされています。
　ここに収録された2002〜2008年に作曲された作品の多くはロッケンハウス音楽祭のために書かれたもので、バロック音楽様式と民俗音楽の影響を受けた弦楽器（一部アコーディオン含む）のためのものです。ひとつの楽器の音に積み重ねていく他の楽器の倍音、ヴォーカル風の叙情、楽器同士の会話の融合などによったもので、「氷河を頂く美しい自然」のような音楽です。それらを演奏するには、特殊な技巧と演奏表現が必要となりますが、マクシム・リサノフらによる完璧なテクニックによって、美しさが強調された素晴らしい演奏に仕上がっています。（ユニバーサルＩＭＳ）

【収録情報】
タバコワ：
1.　インサイト
2.　ヴィオラと弦楽のための協奏曲
3.　Frozen River Flows
4.　古風なスタイルによる組曲（ラモー風）
5.　Such different paths

　ジャニーヌ・ヤンセン（ヴァイオリン：5）
　リトアニア室内管弦楽団（2,4）
　マクシム・リサノフ（ヴィオラ、指揮：2,4）、他

　録音時期：2011〜2012年
　録音場所：ヴィリニュス国立フィルハーモニック・ホール（1-4）　ベルリン、イエス・キリスト教会（5）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）