タバコフ:交響曲全集 第7集
秘曲づくしの「TOCCATA」の人気シリーズのひとつが、ブルガリアの作曲家、指揮者エミール・タバコフの交響曲集全集です。この第7集には2015年の『第9番』と、1979年の『15の弦楽器のための協奏曲』が収録されています。
交響曲第9番は、オーケストラの表現能力の極限を探る純音楽作品として書かれており、表題性はないものの彼の作品によくあるように、荒々しいオーケストラは混迷する社会を、ソロ楽器の旋律は人間の尊厳をたたえる声のように聴こえます。冒頭楽章には壮大なアダージョが置かれ、躍動感あふれる第2楽章のスケルツォが続きます。そして穏やかなラルゴを経て、ゆったりとした楽想で始まる最終楽章は、激しく荒々しいアレグロ・モデラートに変化。古典的な形式を継承した見事な作品に仕上がっています。『15の弦楽器のための協奏曲』は習作であるものの、各楽器の超絶技巧が際立つエネルギッシュな作品です。(輸入元情報)
【収録情報】
タバコフ:
1. 15の弦楽器のための協奏曲(1979)
2. 交響曲第9番(2015)
ソフィア・ソロイスツ・チェンバー・アンサンブル(1)
ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団(2)
エミール・タバコフ(指揮)
録音時期:1980年2月3日(1)、2018年3月18日(2)
録音場所:Bulgaria Hall, Sofia
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション:1、ライヴ:2)
世界初録音(2)