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Le Sacre Du Printemps, Petrouchka: Svetlanov / Ussr State Academic.so

Stravinsky (1882-1971)

User Review :5.0
(7)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
CR031
Number of Discs
:
1
Format
:
CD

Product Description

なにゆえここまで! スヴェトラーノフの超重量『ペトルーシュカ』

 収録年未掲載ながら、非常に良好なステレオ・ライヴ(拍手は無し)。おそらく今回が初CD化となるこの『ペトルーシュカ』は、巨匠スヴェトラーノフの巨大な音楽性をモロに反映して想像を絶する肥大化を遂げた大変な演奏。トータルで39分10秒という演奏時間からして、通常35分足らずの同曲としてはもはや型破りで、いつもは軽快なはずの「ロシアの踊り」における一歩一歩と踏み締めるかのように重く、しかもねばるリズムには仰天。ドラム・ロールでさえ、ここでは「ズドドドド」といった調子で、さらに強弱を付けて陰影さえも施して、徹底した重量志向を示します。
 こうした傾向の演奏だけに、第3場「ムーア人の部屋」における不気味な暗さも印象的ですが、続く第4場「謝肉祭の市場」こそこの演奏の白眉と言えます。常識的にはリズムの切れ味を誇示すべきこの場面において、スヴェトラーノフのテンポはほとんどスロー・モーションとしか言いようのないレヴェルに達し、名にしおうソヴィエト国立交響楽団のパワフル金管軍団がそんな巨大な器の中でバリバリと鳴りまくり、まさに阿鼻叫喚の形容がふさわしい、とてつもない状況を呈します。
 作品本来のバレエ音楽という範疇を完全に逸脱した、それゆえ徹底してスヴェトラーノフ的なこの演奏、音質の良さも相まってファンには絶対に見逃せない逸品と言えるでしょう。『ペトルーシュカ』は39分10秒、『春の祭典』は34分8秒。リマスター・エンジニアはユーリ・スヴォロフ。スヴェトラーノフの『ペトルーシュカ』といえば、以前発売が告知されながらも中止となってファンを落胆させたエラート盤(フランス放送フィル)が思い出されますが、今回登場するのは手兵のソ連国立交響楽団との演奏です。

ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』、『春の祭典』
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)ソ連国立交響楽団(ロシア国立交響楽団)

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Comprehensive Evaluation

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なんだこのペトルーシュカは?と思いつつズ...

投稿日:2005/03/06 (日)

なんだこのペトルーシュカは?と思いつつズドドドドも聴いて、ふと気がつくと聴き入っている自分がいた。おもしろい!よほどこちらの方が人間?くさいペトルーシュカを感じる。これまで聴いてきたのは何だったのか・・・・・。

ピノキオ さん | 横浜 | 不明

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これは凄いペトルーシュカです。冒頭のfl....

投稿日:2004/12/25 (土)

これは凄いペトルーシュカです。冒頭のfl.からして気合の入り方が尋常でなく、積もった雪のように重量感のある低弦、強いけれど不思議な明るさを湛えた金管楽器。しかも、冬の日に暖炉のそばでおばあちゃんが孫に物語を語って聞かせるような暖かさがあります。夕暮れの謝肉祭の雄大さは涙ものです。解析度も高く、ブーレーズが浅薄に思われるほど。私を泣かした数少ないCDの一つです。これを聞き逃してはもったいないですよ。

シアリル・ルイスX さん | 金沢市 | 不明

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まさに風雷暴氏に同感。普通なら考えられな...

投稿日:2004/08/20 (金)

まさに風雷暴氏に同感。普通なら考えられないテンポ、ディナ-ミク。金菅に至っては怪物が吹いているかの様。ブレ-ズやアバドの都会的な知性は皆無、だがそれらをあざ笑うがごとき独断の解釈は、圧倒的でマッシヴな存在感を示す。ただ、聴き終わると結構疲れる。暑いし。

ぶらいあん さん | 東京都 | 不明

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