スッペ(1819-1895)

スッペ(1819-1895) レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

55件
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  • ここ最近ナクソスは、フランツ・フォン・スッペの知ら...

    投稿日:2024/03/12

    ここ最近ナクソスは、フランツ・フォン・スッペの知られざる作品の紹介に力を入れているのか、既に2枚のアルバムがリリースされている。 3枚目となるこのCDはスッペの演奏会用作品と舞台作品の管弦楽作品集。 まずメインである『交響的幻想曲』は、事実上の交響曲と言える作品で永らく忘れられていたのをこのCDを振った指揮者のルードナーが発見したもの。 作品はスッペのオペレッタの序曲の様に馴染みの良い旋律が次々と出てきます。 形式的にはしっかりと交響曲で、多少のシリアスはあるものの、オペレッタの作曲家らしい歌心ある交響曲です。 もちろん世界初録音。 同じく世界初録音なのが、『カール劇場の展示会のための序曲』で、これも演奏会用の作品だが、今にもオペレッタが始まりそうな作品。 舞台作品からは『詩人と農夫』『水夫の帰国』『ウィーンの朝昼晩』を収録している。 水夫の帰国は近年全曲盤が出た珍しい作品ですが、詩人と農夫及びウィーンの朝昼晩は昔からの定番曲。 演奏はオラ・ルードナー指揮、低地オーストリア・トーン・キュンストラー管弦楽団。 指揮のルードナーはウィーン・フォルクスオーパーと来日してウィンナ・ワルツのコンサートを開催するなどウィンナ・ミュージックのスペシャリストとして知られている。 ここではオケはトーン・キュンストラー管弦楽団ではあるが、演奏は非常に丁寧に演奏されている。 2つの世界初録音もこの水準なら十分作品を知れるし、著名な2つの序曲も悪くないが、水夫の帰国の前奏曲が1番充実した演奏で良い。 録音は2022年と新しいので音質も問題ない。

    レインボー さん

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  • 『詩人と農夫』や『ウィーンの朝・昼・晩』といった通...

    投稿日:2024/01/28

    『詩人と農夫』や『ウィーンの朝・昼・晩』といった通俗名曲で有名なスッペだが、作曲家として時代の寵児となったことを窺わせる1枚です。興味深いのは『ファンタジア・シンフォニカ(交響的幻想曲)』で、指揮者のオーラ・ルードナーがオーストリア国立図書館などで手稿から研究し、スッペの「失われた交響曲」であったことがわかり、それを録音sjひています。重々しくはなく、ワルツを散りばめた魅力的な作品となっています。演奏ですが、ルードナーはこの種のオペレッタの演奏に手慣れており、ツボを心得た演奏で見事です。作曲家としてのスッペのイメージが変わる1枚で、録音もとても良く、お勧めです。

    TOMO さん

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  • フランツ・フォン・スッペ作曲、劇付随音楽『八十日間...

    投稿日:2023/03/21

    フランツ・フォン・スッペ作曲、劇付随音楽『八十日間世界一周』を収録したもの。 非常に珍しいこの作品は1874年の作品でやはり本CDが世界初録音との事である。 スッペの作品では比較的珍しく描写的な作品で、また他作曲家のメロディが流用されていたりし、また時にワーグナー的な重厚なオーケストレーションがなされており、まぁまぁ聴きごたえはある。 演奏はダリオ・サルヴィ指揮、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団。 サルヴィ&ヤナーチェク・フィルのコンビは近年ナクソスに録音をしており、スッペの作品では近年『モーツァルト』をリリースしたばかり。 第1作のモーツァルトに比べて、演奏は格段とパワーアップしており、作品の魅力を丁寧に引き出した好演奏です。 ヤナーチェク・フィルも知名度は高くないのですが、技量はなかなかのもの。 録音、音質良好です。

    レインボー さん

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  • フランツ・フォン・スッペの珍しい劇付随音楽『モーツ...

    投稿日:2022/07/17

    フランツ・フォン・スッペの珍しい劇付随音楽『モーツァルト』を収録したCD。 これはタイトルから判るように、モーツァルトの音楽を取り入れてパロディ化した作品です。 聴く限り、これぞスッペと言ったメロディは少なく、ほとんどがモーツァルト、またはハイドンの作品から引用されたメロディが出てきます。 そのためかスッペの他の作品に比べて印象に残りにくく、手堅く巧みに繋いでいるのですが、忘れられたのも分からなくはありません。 併せて収録されているのが、喜歌劇『アフリカ旅行』序曲。 これは6分程の短な序曲で、スッペらしいメロディとウィーン風のメロディが同居した聴きやすい作品。 ちなみに原典版との事。 演奏はダリオ・サルヴィ指揮、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団です。 サルヴィはオーベールの序曲集で有名になったが、シュトラウスの喜歌劇もナクソスに残しており、この手の作品を得意としているようだ。 ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団は1954年設立で、録音も多く、ロマン派から現代音楽まで手がけている。 このスッペも丁寧に仕上げた、質の高い演奏であり、世界初録音ということを考えれば十分な仕上がりだろう。 録音は近年のなので問題ない。

    レインボー さん

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  • フランツ・フォン・スッペの序曲を集めたCD。 ヤーノ...

    投稿日:2022/07/11

    フランツ・フォン・スッペの序曲を集めたCD。 ヤーノシュ・シャンドール指揮、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団の演奏で収録されている。 スッペの序曲集は昔から一定の録音があり、カラヤンやスウィトナー、マリナーやデュトワ等、著名な指揮者も結構録音しています。 本CDは1980年代後半に録音されたデジタル録音のアルバムで、デジタル録音初期の録音らしく硬質な音質で録音されています。 シャンドールはハンガリーの指揮者で、後年カナダに移住し、そこで亡くなっていますが、ハンガリー時代にはフンガロトンをはじめ録音を多数残しました。 デルタ系列への録音も多く、本CDはそんな一枚です。 演奏は全体的にゆっくりとした演奏が多いです。 オケが非力な所があり、技術的な面を考慮してなのかもしれませんが、軽騎兵の様な有名な曲はちょっとインパクトが弱いかもしれません。 選曲面でも有名曲中心ではありますが、陽気な若者の様なマイナーな曲もあり、細かい事を言わなければ充分楽しめる一枚だと思います。

    レインボー さん

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  • フランツ・フォン・スッペの歌劇『水兵の帰国』全曲盤...

    投稿日:2021/01/12

    フランツ・フォン・スッペの歌劇『水兵の帰国』全曲盤。 この作品は1885年にハンブルクで初演された作品だそうですが、暫くして楽譜が散逸し、永らく全貌は知られてなかったのですが、残された自筆譜やヴォーカルスコアを掻き集めて今回の録音がされたものです。 喜歌劇(オペレッタ)が大半を占めるスッペの舞台作品の中では珍しく歌劇と銘打たれた作品であり、スッペの出身地ダルマチアのフヴァル島で起きた事件を題材にした作品との事です。 劇中でのナンバーはそれ程強く印象に残る曲はありませんが、ロマンティックなメロディと、コロなどのバルカンの民族舞曲を取り入れたバレエ音楽、スッペ特有の豪快なオーケストレーションとスッペ好きには要注目の一枚でしょう。 演奏はアドリアーノ・マルティノッリ・ダルシー指揮、リエカ歌劇場管弦楽団です。 リエカ歌劇場管弦楽団はクロアチアの都市、リエカのオケで、録音はあまりないマイナーなオケ。 指揮者ダルシーはスッペのレクイエムやミサと言った宗教音楽の録音があります。 演奏は未知の作品を知るには問題ない水準で、これは歌唱でも同じです。 台詞はないですが、元からないのか、オケナンバーと歌しか収録しなかったのかは分かりません。 解説書には楽曲の解説と、歌詞、演奏家のプロフィールが載っています。 最近の珍しいオペレッタ録音はライヴ盤が多いですが、これは恐らくセッション。 ですので、音質は綺麗です。

    レインボー さん

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  • フランツ・フォン・スッペの喜歌劇『怪盗団』は今日で...

    投稿日:2019/08/17

    フランツ・フォン・スッペの喜歌劇『怪盗団』は今日では序曲のみが知られているにすぎず、作品全体がどの様な曲なのかは中々分からなかったのですが、ここに来て全曲盤が発売と言うことで、作品の把握が出来るようになりました。 ヴェルナー・シュミット=ベルケ指揮、ミュンヘン放送管弦楽団により1954年に録音されたもので、大半があまり知られてない歌手だが、唯一の、エリカ・ケートあたりは知られているだろうか。 作品としてはタランテラがあったり、序曲のメロディの断片が出てきたりと楽しいが、なんとこの音源、時間の都合か、序曲の収録はなく短かなイントロで始まっているのは非常に残念。 演奏そのものは悪くなく、録音も年代を考えれば良い方だろう。

    レインボー さん

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  • フランツ・フォン・スッペの喜歌劇『ボッカチオ』の全...

    投稿日:2019/08/02

    フランツ・フォン・スッペの喜歌劇『ボッカチオ』の全曲盤。 ドイツのメンブランが1950年代前後に録音されたオペレッタの録音を復刻したシリーズの一枚。 このボッカチオは、ヴィルヘルム・シュヒター指揮、ハンブルク放送管弦楽団の演奏で1949年に録音された物。 同曲の全曲録音としては古い部類に入るのではないか。 シュヒターの演奏はしっかりとした職人気質的な物で、もう少し弾けても良いと思うが作品の魅力を知るには十分な演奏だ。 歌手はリタ・シュトライヒの他はあまり知られてないが、悪くはないでしょう。 悪いと言えば録音。 あまり良くないです。 年代を考えれば仕方ないのかもしれませんが。 おまけとして、ミレッカーの『ガスパローネ』が収録、これはフランツ・マルスツァレク指揮、ケルン放送管弦楽団による抜粋で、こちらも演奏はまずまず、録音は年代相応です。

    レインボー さん

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  • フランツ・フォン・スッペの序曲集は探せばかなりの数...

    投稿日:2019/03/02

    フランツ・フォン・スッペの序曲集は探せばかなりの数が出ており、この盤は現在最も新しいと思われるアルバムです。 イヴァン・レプシッチ指揮、ミュンヘン放送管弦楽団の演奏。 スッペの作品はその豪快な鳴るオーケストレーションも手伝って、昔からワーグナーなどを得意とする指揮者(カラヤン、スウィトナー、ショルティ、ヤルヴィなど)に名盤が多いように思います。 ここでのレプシッチの演奏は起伏に富んで、オペレッタの序曲らしいツボを押さえた決して悪い演奏ではないものの、前記の指揮者陣の録音の前ではパンチが弱く、選曲もスッペの序曲集では定番所ばかり(珍しいのは親方夫人ぐらい)で、ファン向きの一枚と言えそうです。 録音、音質は最新だけに良いです。

    レインボー さん

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  • スッペの喜歌劇の序曲と行進曲を集めたCDです。 ここ...

    投稿日:2017/12/31

    スッペの喜歌劇の序曲と行進曲を集めたCDです。 ここの所シャンドスにワーグナーの管弦楽曲集やマスネやイベールのアルバムを制作したネーメ・ヤルヴィが、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団を指揮して録音したアルバムです。 スッペの喜歌劇の序曲集は昔から隠れた売れ筋なのか結構出ています。 『軽騎兵』『美しきガラテア』『詩人と農夫』はほぼどの序曲集にもありますが、それ以外は結構指揮者によって様々で定番ばかりで選曲する人や、珍しい曲を入れる人等様々。 『愉快な変奏曲』や『丘を上り谷を下って』等を収録したヤルヴィのこの盤は後者に属するタイプであり、マルコポーロのスッペ作品集でも買わないと聴けないような珍しい作品が揃えられているのが嬉しい所です。 スッペの序曲集はオーケストラが豪快に鳴らすオーケストレーションをしているためか、骨太な音楽を作る指揮者が比較的多いように感じます。 ヤルヴィのこの演奏もイギリスのオケから豪快かつメリハリの効いた演奏をしており、録音も鮮明かつ音質も良いので、興味があればおすすめの一枚です。

    レインボー さん

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