悪についての試論 叢書・ウニベルシタス

ジャン ナベール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588010071
ISBN 10 : 4588010077
フォーマット
出版社
発行年月
2014年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
267p;20

内容詳細

「フランス反省哲学」の思想潮流を継承し、リクールに多大な影響をもたらした20世紀の知られざる哲学者ナベール。その主著である本書(1955年刊行)は、きわめて晦渋で屈折した文体ゆえ読者を限定する一方で、思想の歴史のなかでも唯一無二の緊張と潜勢力をはらんだ独自の「悪」論をなしている。訳者による「ナベール入門」ともいうべき、充実の解説および注を付す。

目次 : 第1章 正当化できないもの(正当化できないという感情/ 災悪―規範にもとづく判断とその限界 ほか)/ 第2章 不純な原因性(知的意識の自発性と意志作用の理性性/ 意志の原因性の根源的不純性 ほか)/ 第3章 罪(悪の問いへの思弁的解答の断念、悪の試練=経験へと立ち戻ること/ 罪の感情と自己への不相等の感情との関係 ほか)/ 第4章 意識間の分離(意識間の分離という視点への移行/ 意識間の相互性の関係と対自的な個別意識との同時生成 ほか)/ 第5章 正当化(義認)へのアプローチ(正当化(義認)の欲望の自覚。その端緒となるもの/ カントの再生概念とその不十分性。正当化(義認)の問いの核心にあるもの ほか)

【著者紹介】
ジャン ナベール : 1881年にフランスのイゾーで生まれる。1910年に哲学のアグレガシオンを取得し、地方の高校の哲学級で教え始める。1924年に博士論文『自由の内的経験』を刊行。1931年から1941年までアンリ四世高校の高等師範学校の準備級で教える。1943年に『倫理のための要綱』を刊行。1944年に哲学の視学総監となり、その後ヴィクトール・クーザン文庫の長を務めた。1960年に死去

杉村靖彦 : 1965年生。京都大学大学院文学研究科准教授。現代フランス哲学・宗教哲学。著書に『ポール・リクールの思想―意味の探索』(創文社。日本宗教学会賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ジャン ナベール

1881年にフランスのイゾーで生まれる。1910年に哲学のアグレガシオンを取得し、地方の高校の哲学級で教え始める。1924年に博士論文『自由の内的経験』を刊行。1931年から1941年までアンリ四世高校の高等師範学校の準備級で教える。1943年に『倫理のための要綱』を刊行。1944年に哲学の視学総監

プロフィール詳細へ

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品