ジェズアルド(1560-1613)

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CD

聖週間のためのレスポンソリウム(1611)全曲 ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ(日本語解説付)

ジェズアルド(1560-1613)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LPH010
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ジェズアルド:聖週間のためのレスポンソリウム1611(2CD)
ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ・ヘント

日本語解説付き

歿後400年、異形の天才ジェズアルドが生涯最後に残した、悔悛の大曲集のすべて。
不協和音や驚くべき大胆な書法を稀有の高雅さへと昇華してしまう少数精鋭才人集団と、比類ないタクトの精緻さ、あざやかさ。

異才古楽指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘの自主制作レーベル「Phi(フィー)」。これまで偶数番号品番のものが必ずバッハ作品でしめられていた(モテット集、ミサ曲ロ短調、ライプツィヒ就任初年度のカンタータ集、無伴奏ヴァイオリン曲集)同レーベルから登場するのは、2013年に歿後400周年を迎える16世紀末の異才、ルネサンス末期のイタリア・マニエリスム音楽を代表する作曲家ジェズアルド最後の大作です。
 ジェズアルドはイタリアの貴族の出身で、かつて妻の不貞の現場を押えたさい、間男もろとも惨殺した(当時の貴族社会はジェズアルドに同情的で、罪には問われなかったようです)という経歴からか、その作風はきわめて不思議な、独特の不安感と隣り合わせのゾクゾクするような魅力に満ちており、和声言語の逸脱や極度なまでに精緻な作曲技法の追求といった技法が何かと愛されていた16世紀末のイタリアにあって、他の追従を許さないユニークな音楽の数々がそのペンから生まれたのでした。6冊のマドリガーレ(俗世間向けの高度に文学的な詩に音楽をつけた重唱曲)集にはそういったジェズアルド随一の技量が示されていますが、ここに録音された『レスポンソリウム集』(復活祭の前の週、キリストの死について瞑想して暮らす聖週間に、夜明け前に唱えられていた礼拝音楽)は亡くなる2年前、最後の2冊のマドリガーレ集と同じ年に出版されており、かつての罪を悔いながら生きる芸術家の音楽的遺言と目される傑作。英国勢の名録音もさることながら、ヘレヴェッヘ自身も20年前に別団体と録音しているルネサンスの最高峰ともいうべき傑作ですが、21世紀に入ってからの彼が主兵コレギウム・ヴォカーレの精鋭ソリスト陣(各パート2〜3名)を率いて織り上げた本盤の、息をのむような美しさ、退廃の不協和音、それがまるで下品に響かない驚くべき高雅さは、どうでしょう!
 この作曲家に関する日本語資料が決定的に少ない中、当該作の現代校訂譜を手がけた音楽学者による解説の訳付! もちろん訳詩もつきます!(Mercury)

【収録情報】
ジェズアルド:聖週間のためのレスポンソリウム、およびその他の礼拝音楽(1611)全曲

・聖水曜日のためのレスポンソリウム群
・聖木曜日のためのレスポンソリウム群
・聖金曜日のためのレスポンソリウム群
・ベネディクトゥス(祝福あれ)
・ミゼレーレ(憐れみください/詩篇第50番)

 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)

 録音時期:2012年
 録音方式:ステレオ(デジタル)

内容詳細

ルネサンス後期イタリアの異才ジェズアルド、不貞の妻とその愛人を惨殺したとされる孤独な貴族。半音階、不協和音を自虐的なまでに多用した特異な作品を書き綴った。その特異性ゆえ、20世紀に至るまで正当な評価がなされずにいた。最高傑作とされるレスポンソリウム集が、哀しみ深く響き渡る。★(田)(CDジャーナル データベースより)

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 ECMレーベルから出たヒリアード・アン...

投稿日:2015/01/25 (日)

 ECMレーベルから出たヒリアード・アンサンブルの盤以来、ふたつ目のレスポンソリウム集を聴いた。男声のみのヒリアード・アンサンブル盤では「ひんやり」と感じた部分も、男女混成による当盤では「あたたか」に感じられる。歌い方自体も柔らかな −ジャケット写真のような花びらのような柔らかさ− が美しい。   声部の絡みの精緻さで聴きたい方にヒリアード盤をおすすめしたい。柔らかな声の調和による合唱を希望される方にはコレギウム・ヴォカーレの歌う当盤をすすめたい。不協和音による響きが優しく心のひだに染み込んでくる感覚が良い。       ヒリアード・アンサンブル盤では作曲者の心の中に巣食う不安や畏れのようなものをストレートに感じてしまうが、当盤では独特の音づくりも「不安や畏れを慰めや祈りに昇華できたら」という感情の表れに感じた。我流で勝手な物言いをさせてもらうなら、ざっくり雰囲気で「夏はヒリアード・アンサンブル、冬はコレギウム・ヴォカーレ」。  ・・・いずれにせよ、声の至芸に触れたい方におすすめです。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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