シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

【中古:盤質B】 『冬の旅』 ファスベンダー、ライマン

シューベルト(1797-1828)

中古情報

新品ジャケット
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:
B
特記事項
:
ケースすれ
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基本情報

ジャンル
カタログNo
6023212
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)

EMI GERMANY RED LINE
ファスベンダー/シューベルト:冬の旅


【収録情報】
・シューベルト:歌曲集『冬の旅』 D.911 全曲

 ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
 アリベルト・ライマン(ピアノ)

 録音時期:1988年10月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
 録音方式:デジタル(セッション)

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「冬の旅」は「恋に破れた青年が流離う話」...

投稿日:2021/07/10 (土)

「冬の旅」は「恋に破れた青年が流離う話」の歌なので、基本的に男声が歌うものであるけれど、確かに別段女声が歌ってはいけないと決まっているわけではない。ないけれど、現実問題として、このファスベンダーが歌うまでは、長らく女声による冬の旅の録音はなかった。戦前のロッテ・レーマンのものはあったけれども、戦後は見られなかったのには、やはり時代が影響しているのだと思います。つまり、名歌手による歌を聞く=端的に言えば曲はなんでもいい時代から、名歌手であれば何やってもいいと言うわけではないだろう、という時代への変遷であり、もう一方ではドイツリート関して言えば、シュワルツコップ、フィッシャー=ディースカウ、プライに代表される、「大真面目に芸術としてのリートに取り組む」時代のリート、ということなのでしょう。  そんな中でこのファスベンダーの「冬の旅」は当時驚きを持って迎えられたと記憶しています。「女性が歌ってはいけないのか」という問題ではなくて、やはり、この曲が女声で歌われることに対する違和感を消せなかったのだと思います。その違和感に異議があるのであれば、端的に言えば、ヴィオレッタを男声が歌うのが真面目な芸術として広く受け入れられるものかと考えてみればいいと思います。あれは役だから、というのであれば、冬の旅だって「流離う青年」という役がある。19世紀に成立した歌唱芸術は、やはり、男性女性というものが文化として現実に織り込まれているものがあって、容易には無視出来ないものなのだと思います。その延長線で言うと、芸術音楽としてのリートを考えた時、確かに女声にとっては「歌曲集」というものが圧倒的に少ないのですね。何よりもストーリー性のある「冬の旅」「美しき水車屋の娘」「詩人の恋」といった歌曲集に当たるものが無い。はっきり女声向けの歌とされているのは「女の愛と生涯」くらいでしょうか。マーラーの歌曲集は、比較的女声で歌われることは少なくないけれど、シューベルトやシューマンのピアノ伴奏による歌曲集ではやはり不利。そういう視点では、女声が歌いたくなるのは、特にリートに優れた実力を備えた歌手であれば、まぁ、気持ちは分かるのです。そして、ファスベンダーは確かにリートに優れた実力を持つ人であったから、尚更「ああ、なるほど....」と思わされたのも事実ではあります。  ただ、その上で申さば、そこまでしてファスベンダーがこれを歌うのを聞きたいか、というと、演奏する方の想いは分からないでもないけれど、聞く方として是非選択したいか、と言われると、そこまででは、と言う気がするのも確かです。それが「女声だから」なのか、というと、それも否定はしないけれども、やはりそもそも歌としてどうかな、と思うところではあります。一方で、今は冬の旅を歌う女声が沢山いるけれど、ファスベンダーの取組と比して説得力があるかといえば、率直に言って殆どないなと思います。例外的に、ファウベンダーとそれほど時を置かずに歌ったナタリー・シュトゥッツマンくらいかなと。むしろシュトゥッツマン以後ですかね、女声での歌唱が増えたのは。残念ながらシュトゥッツマンの方が歌としては成功しているとも思いますし。  男声だから取り敢えずいいのか?女声だから取り敢えずダメなのか?そうは言わないけれど、究極的にはそういう面はあるのではないかなとは思います。それが19世紀のドイツリートというものだと思います。少なくとも我々が聞く限り、そもそも、女声にはあまり向かない響きの音楽なのではないかなとも思いますし。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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