シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

【中古:盤質AB】 弦楽五重奏曲 アルカント四重奏団、オリヴィエ・マロン

シューベルト(1797-1828)

中古情報

新品ジャケット
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AB
特記事項
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スリップケース付
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基本情報

ジャンル
カタログNo
HMC902106
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)


アルカント四重奏団、注目の新譜!
心に突き刺さるシューベルト
冒頭のハーモニーからただならぬ凄味


ケラス率いる豪華メンバーによるアルカント四重奏団、待望の新譜はシューベルトの最高傑作、弦楽五重奏曲。ケラスの高弟オリヴィエ・マロンを第2チェロに迎え、心に刺さる冴えまくった名演を展開しています。
 第1楽章冒頭、心に突き刺さるような、研ぎ澄まされたハーモニーから、この演奏のただならぬ凄味を感じます。シューベルト独特の、うつろいゆく気分、哀しみと喜びが共存するような表情をもらさずとらえており、圧巻。続く第2楽章では極限の集中と柔和な表情のバランスに、彼らの冴えたセンスが光ります。第3楽章スケルツォの一気呵成に聴かせる絶妙に軽快なテンポ設定はさすがです。5人の音色が風のように駆け抜けます。終楽章は聴きもの。執拗に繰り返されるシンコペーションのリズムが浮き彫りにするシューベルトの心の闇、そして終幕の駆け上がるパッセージと最後の和音は何とも悲痛な叫びのように、聴き手の心に刺さってきます。この作品の意外性を存分に聴かせると共に、シューベルトの心の闇にもくまなく光を当てた、注目の演奏といえるでしょう。第2チェロを担当するオリヴィエ・マロンも、エッジの効いた音色で本質にズバっと切り込むアルカント四重奏団の面々の音色に見事に融け込んで、時に甘く時に悲痛に、美しい低音を響かせています。
 レコード・アカデミー賞(銅賞)を二年連続で受賞するなど、日本で、そして世界中でもますます高い評価を得ているクァルテットの、危険といってしまえるかもしれないくらいに鋭く心に刺さる演奏に、心して向き合いたい一枚です。
 オリヴィエ・マロンは1980年フランクフルト生まれ。リヨン音楽院にてジャン・デュプラスに、そしてシュトゥットガルトでジャン=ギアン・ケラスに師事。2004年7月、J.S.バッハ・コンクール(ライプツィヒ)で1位。ジュネーヴの現代音楽アンサンブル「アンサンブル・コントルシャン」に所属、ブーレーズら20〜21世紀の現代作品の演奏にも積極的に関わっています。2009〜11年にかけて、ケラスのアシスタントとしてドイツ国立シュトゥットガルト音楽大学にて教鞭をとっていました。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956

 アルカント四重奏団
  アンティエ・ヴァイトハース(第1ヴァイオリン)
  ダニエル・ゼペック(第2ヴァイオリン)
  タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)
  ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
 オリヴィエ・マロン(第2チェロ)

 録音時期:2010年12月13-16日
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

総合評価

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4.5

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各パートの音がまんべんなくギッチリ耳に飛...

投稿日:2013/01/27 (日)

各パートの音がまんべんなくギッチリ耳に飛び込んでくるシューベルトの傑作。五重奏のはずなのにオーケストラのような音が出てくる。全体に早めのテンポで押してくる。音のダイナミックな構築では最右翼になるのではないか?   ただ、第二楽章のAdagioに少しなじめなかった。あの楽章の中に込められた(と私は思っている)、孤独や絶望、祈りみたいな想いが私にはあまり感じることができなかった。中間部は非常に激しいのだがその前後のAdagioがスーッと流された感じで私の中ではいまいち。愛聴しているロストロポーヴィチ&メロスSQによるDG盤との比較だが、時間だけでみるとアルカント盤が13:35なのに対し、メロス盤は16:07(私のプレイヤーでの表示)。あくまで個人的な感覚だがもっとゆっくり&じっくり奏でてほしいところ。私にとって第2楽章が一番好きな部分であるので評価を少し低めにした。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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曲の聴かせどころを心得た、非常にうまい演...

投稿日:2012/08/24 (金)

曲の聴かせどころを心得た、非常にうまい演奏。だから皆さん高評価なのも当然でしょう。第2楽章主部のヴィブラートを抑えた細やかな演奏(やや速めのテンポ)など、メンバーがピリオド・スタイルにも通じていることが生きていると思う。一方、中間部は思いっきり熱っぽく盛り上げる。第3楽章の主部とトリオの鮮明なコントラスト、終楽章のボケとツッコミ(つまりノンシャラントな部分と熱い部分)の配合も実に巧み。ただ、バルトークやラヴェルではあまり見られなかったライヴのような熱気(スタジオ録音だけど)が今回は感じられたのはちょっと意外だった。シューベルトということで、3人いるドイツ人の地が出たのかな。結局のところ、見事な模範演奏、誰もが誉める最大公約数的な出来ばえだけど、この名作の新しい側面を見せてくれたかといえば、今回はそうとまでは言えない。同世代のクワルテットによるディスクでは、シャープな切れ味ではフォーグラーSQ、異常なほどのデリカシーではベルチャSQの方が上。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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シューベルトの弦楽五重奏は傑作などと書か...

投稿日:2012/08/12 (日)

シューベルトの弦楽五重奏は傑作などと書かれており、いろいろな演奏を 聴いてみたが、冗長で返し多いためか退屈な曲と言う印象しか残らず、 附に落ちない思いがありました。この演奏は細やかなニュアンスが表現されており、どんどんと引き込まれて行きます。一言では「古い名画の汚れを洗い流し、曲の本来の姿が立ち現れた」という印象です。この曲は交響曲のような面影もあるということも、新たな発見でした。 アルバンベルグの後、いろいろな四重奏団が出ました。たいへんアグレッシブであったり、テンポの独特の変化を作り出したり、苦闘のようなものも感じられました。この演奏はシューベルトらしさは残っており、アルバンベルグのような額縁に嵌ったというものとは違う、生き生きと躍動し開放的で、生命をもったという印象でした。 四重奏団の長い間の閉塞感から解放され感謝の気持です。

羊飼い さん | 東京都 | 不明

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