シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

【中古:盤質A】 『冬の旅』 パドモア、ルイス

シューベルト(1797-1828)

中古情報

新品ジャケット
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A
特記事項
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ケースすれ
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基本情報

ジャンル
カタログNo
HMU907484
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)

深々と凍えるヨーロッパの冬、
パドモアが超越的な集中力で一気に聴かせる恋に破れた男の旅
シューベルトが作曲したままの調性で歌われているのもポイント


深々と冷え込む冬、どんよりと暗い空の下、ただただ雪を踏みしめて歩を連ねる旅人としての「私」の独白から始まる『冬の旅』。ピアノの前奏、それにつづくパドモアの声は、早くも聴衆を凍てつく冬の世界へと引きずりこみます。パドモアは、「私」として、そして同時に、恋にやぶれずたずたになった「私」を非常に冷静に傍観する第三者として、この物語をすすめます。聴衆は、時にパドモア自身が主人公に思え、その主人公に共感して世界に足を踏み入れると、急にその主人公がふっと姿を消し、自分が冷たい世界に閉じ込められてしまったかのような、非常に不思議な感覚世界へと連れて行かれます。
 5曲目の有名な『菩提樹』も、やさしさよりも悲しい思い出が勝った演奏。『春の夢』も、あたたかな雰囲気は束の間、すぐに絶望の闇へと引き戻されます。すべてシューベルトが作曲した時の調性で歌われているのもポイントで、深い集中が一貫して続き、時に気が狂いそうな絶望の淵まで追いやられるような気分になりますが、最後には通常の世界の入り口へと連れ戻されているような感じがするから不思議です。
 パドモアの透徹した声と美しい言葉の発声、そしてピアノのとのアンサンブルは完璧。2008年6月の東京での来日公演で(ピアニストはイモジェン・クーパーでした)素晴らしい『冬の旅』を聴かせてくれたパドモア。パドモアの上手さは、ヘレヴェッヘ指揮の受難曲のエヴァンゲリスト役などでも広く知られるところですが、あらためてその芸の確かさに胸を打たれる1枚です。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・シューベルト:歌曲集『冬の旅』全曲D911
 おやすみ
 風見の旗
 凍った涙
 かじかみ
 菩提樹
 溢れる涙
 川の上で
 回想
 鬼火
 憩い
 春の夢
 孤独
 郵便馬車
 霜おく頭
 からす
 最後の希望
 村で
 あらしの朝
 幻覚
 道しるべ
 宿屋
 勇気
 幻の太陽
 辻音楽師
 マーク・パドモア(テノール)
 ポール・ルイス(スタインウェイ・ピアノ)

 録音時期:2008年11、12月
 録音方式:デジタル(セッション)

収録曲   

  • 01. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Gute Nacht
  • 02. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Die Wetterfahne
  • 03. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Erstarrung
  • 04. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Der Lindenbaum
  • 05. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Wasserflut
  • 06. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Auf Dem Flusse
  • 07. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Rckblick
  • 08. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Irrlicht
  • 09. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Rast
  • 10. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Einsamkeit
  • 11. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Die Post
  • 12. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Der Greise Kopf
  • 13. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Letzte Hoffnung
  • 14. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Im Dorfe
  • 15. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Der Wegweiser
  • 16. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Das Wirtshaus
  • 17. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Mut!
  • 18. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Die Nebensonnen
  • 19. Winterreise, Song Cycle for Voice & Piano, D. 911 (Op. 89): Der Leiermann

総合評価

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率直に言うと、2000年あたりから、ドイツ・...

投稿日:2021/07/11 (日)

率直に言うと、2000年あたりから、ドイツ・リートを巡る状況は変わっていると思う。一つには、そもそもドイツ・リートを歌う人が全体として減っているのだと思う。録音としてはむしろ増えているのだが、その前の世代に比して、どう歌うか、というのが、歌手個人の問題に収斂しているケースが少なくないのだと感じる。端的に言えば「素材」感が強いのだ。まぁ、この傾向はドイツ・リートに限らず多かれ少なかれ見受けられるものではあって、それが俄かに否定されるところではないのだけれども、ただ、一つの録音として受け止める側としては、この問題は少なからず大きい。そして、歌、特にシューベルトのリートの場合、言葉の問題が少なくない。パドモアのこの録音は、歌唱としては達者だけれど、やはり「歌いたいように歌う」傾向が強く、発音がやや不自然なのもあって、率直に言って感心しない。要するに歌が素材になってしまっているのだ。これはもうテノールだとかバリトンだとか、原調がどうとかいう問題ではない。これがリサイタルでの歌唱であれば受け入れられる余地もあると思うが、そうだとしてもパドモアの歌唱はそれほど優れたものではない。策士策に溺れるの感がある。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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これがシューベルトの”冬の旅” 三十路に...

投稿日:2017/11/15 (水)

これがシューベルトの”冬の旅” 三十路に入ったばかりの青年の歌 オリジナル原調で歌うことが第一義にある 自ずとテノールの歌となる テノールにも声質の違いがある パドモアの明るい軽みを感じさせる声は打って付け 勿論歌いたければ誰が歌っても好い バリトン バス 女声とて構わない でもそれはシューベルトを愛するが上の行状として受け止めるだけ わたしが聴きたいのはこのシューベルト 最低でも作曲者が書いたオリジナル譜を音化する演奏 だって”未完成交響曲”はロ短調で演奏するでしょう そう書かれているのだから 演奏者の都合で長三度下げてト短調で演奏したらどうなるか一度やってみると好い それはもう”未完成”じゃない ”冬の旅”は青年の失恋の旅路を歌ったもの 人生はこれからなのだ フッと人生の深淵を覗いてしまう瞬間はあるけれど 青年自身は見たものを受け止め自覚しきれない年齢なのだ シューベルト自身来年命を落とすと知る由もない どこかに楽天的な光が差さない”冬の旅”って無いと思うな 気楽にお聴きになっては如何 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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ひさいち氏の言われるところはとてもよくわ...

投稿日:2015/01/22 (木)

ひさいち氏の言われるところはとてもよくわかる。思うにシューベルトの「冬の旅」は「純文学」なのだ。だから、さらりと聞きながすのは難しい。いままでの演奏のほとんどはこの路線だった。しかし、パドモア&ルイスのによる強い(濃いではない)表情付けは、この曲を「大衆小説」として扱おうとしているように思えた。残念ながら個人的には共感できないのだけれど。

zap さん | 東京都 | 不明

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