『はるかな響き』全曲　ツィリッヒ＆フランクフルト放送響、Ｌ．ツァイエン、ベンシング、他（１９４８　モノラル）（２ＣＤ）

初出！　シュレーカー：『はるかな響き』（２ＣＤ）
ツィリッヒ＆フランクフルト放送交響楽団

フランツ・シュレーカー最初の成功作品であった『はるかな響き』は1912年に初演された３幕のオペラです。
　若い芸術家フリッツは「はるかな響き」を求めて偉大な芸術家になるために恋人グレーテに別れをつげ、いつか戻ってグレーテを幸せにすると言い旅にでます。時が立ち、娼婦になったグレーテ。再びフリッツに会いますが、フリッツはグレーテの様を見て失望し、更にグレーテを傷つけ去っていきます。フリッツが偉大な芸術家になるために作った劇は失敗し、失意と病におかされ、自分がグレーテを傷つけ、自身を傷つけた事を、病の床に駆けつけたグレーテの腕の中でグレーテに詫び、自問しながら息を引き取ります。
　放送用のスタジオ録音音源。所々マスターに起因する傷は聴かれますが全体的な音質は良好です。カタログの穴を埋める貴重なアルバムの発売です。（arbre）

【収録情報】
・シュレーカー：歌劇『はるかな響き』全曲

　Lise Zeyen（グレーテ）
　Heinrich Bensing（フリッツ）
　Frithjof Sentpaul（売れない役者）
　Sanders Schier（ヴィゲリウス）
　Liane Finus（老婆）
　フランクフルト放送交響楽団＆合唱団
　ヴィンフリート・ツィリッヒ（指揮）

　録音時期：1948年
　録音場所：フランクフルト
　録音方式：モノラル（放送用セッション）