シュミット、フランツ(1874-1939)

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CD

【中古:盤質A】 オラトリオ『7つの封印を有する書』全曲 アルミンク&新日本フィル、栗友会合唱団(2CD)

シュミット、フランツ(1874-1939)

中古情報

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:
A
特記事項
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帯付,2枚組み,ケースすれ
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基本情報

ジャンル
カタログNo
FOCD9458
レーベル
日本
フォーマット
CD

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)

フランツ・シュミットの劇的なオラトリオ『7つの封印を有する書』
クリスティアン・アルミンク&新日本フィルの見事な演奏で登場!

2009年7月、すみだトリフォニーホールでおこなわれた注目の公演のCD化。多彩なレパートリーを意欲的に紹介し、数多くの話題を提供してきたアルミンクは、すでに熱心なコンサート・ファンの篤い信頼を得ています。そんなアルミンクが、今回、特に力を入れて紹介するのが自国の作曲家フランツ・シュミットの大作『7つの封印を有する書』です。

【ウィーンの後期ロマン派作曲家フランツ・シュミット】
フランツ・シュミット[1874-1939]はウィーン音楽院でフックスやブルックナーに学び、マーラー時代のウィーン宮廷歌劇場ではチェリストとしても活躍していました。同年生まれで同じくウィーンで活躍したシェーンベルクとは対照的に、後期ロマン派の伝統を受け継ぐ重厚な作風で知られ、4つの交響曲や、数多くの室内楽曲やオルガン曲、歌劇『ノートル・ダム』、そして代表作であるオラトリオ『7つの封印を有する書』などが遺されています。

【7つの封印を有する書】
第二次世界大戦間近の不穏な時期、1935年から37年にかけて書かれたこの音楽は、シュミット晩年の作品ということもあり、さまざまな技法が集約された力作となっています。
 内容は、新約聖書、ヨハネ黙示録の中の「最後の審判」を描いたというもので、混声合唱と独唱5人、オルガン、そして大編成オーケストラを駆使した楽曲は、どこかマーラーやオルフを連想させるような雰囲気が特徴的。
 全体はプロローグ、第1部、第2部、エピローグの4つの部分から成っており、「7つの封印」を扱ったテーマの面白さもあって、通常の「オラトリオ」という名前から連想されるような退屈さ(?)とは無縁です。

■プロローグ
■第1部
・第1の封印が解かれると、白い馬(正義)が出現
・第2の封印が解かれると、赤い馬(戦争)が出現
・第3の封印が解かれると、黒い馬(飢饉)が出現
・第4の封印が解かれると、青い馬(疫病)が出現
・第5の封印が解かれると、殉教者が出現
・第6の封印が解かれると、天地が崩壊
■第2部
・オルガンによる間奏曲
・第7の封印が解かれると、救世主が出現
■エピローグ

【アルミンクの快演】
アルミンク指揮による新日本フィル・シリーズも今回で第5弾。万全の準備を整え、日本では演奏される機会の少ないこの作品を、細部まで綿密に仕上げた素晴らしい演奏で紹介した意義は実に深いものがあります。
 進行上、きわめて重要なヨハネ役には、アーノンクール盤とルイージ盤でも歌っていたヘルベルト・リッペルトを起用し、「私はアルファでありオメガである。私は始めであり終わりである」とやはり重要な歌を受け持つバスには、ツァグロゼク盤でも歌っていたクルト・リドルを起用するという念の入れようです。
 オーケストラとコーラス、ソリストの面々も、十分なリハーサルを積んだ成果があらわれ、数あるこの作品のアルバムの中でもトップクラスのお完成度を示す仕上がりとなっています。

【収録情報】
シュミット:オラトリオ『7つの封印を有する書』全曲
 ヘルベルト・リッペルト(テノール:ヨハネ)
 増田のり子(ソプラノ)
 加納悦子(アルト)
 吉田浩之(テノール)
 クルト・リドル(バス)
 室住素子(オルガン)
 栗友会合唱団
 栗山文昭(合唱指揮)
 新日本フィルハーモニー交響楽
 クリスティアン・アルミンク(指揮)

 録音時期:2009年7月10,11日
 録音場所:すみだトリフォニーホール
 録音方式:デジタル(ライヴ)

【クリスティアン・アルミンク】
1971年、ウィーン生まれ。24歳でヤナーチェク・フィルを指揮してデビューし、最年少で首席指揮者に指名された。同じく24歳でザルツブルク音楽祭にもデビュー。その後欧州各地で活躍を続ける。1996年には、シューベルトとヨハン・シュトラウスの作品で初レコーディングを行い、1998年にはヴェルディ、1999年にはヤナーチェクの作品集をリリース。1997年のザルツブルク音楽祭の公式開幕コンサートに登場し、モーツァルテウム管弦楽団と共に、モーツァルト等々の演奏で評価を高め、1999年に再度登場した。1999年から2000年シーズンの間は"プラハの春音楽祭"におけるシュトックハウゼン作曲の歌劇『グルッペン』で大成功を収めたほか、シンシナティでのブリテン作曲歌劇『ねじの回転』、トリエステのリリコ劇場でのR.シュトラウス作曲楽劇『薔薇の騎士』、ヴェローナでの同楽劇『サロメ』での公演などでも大成功を収めている。2002年〜2003年シーズンには、スイスのルツェルン歌劇場の音楽監督とルツェルン交響楽団の首席指揮者を兼任するなど、活躍の場を広げている。2003年9月より新日本フィル音楽監督。

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 七つの封印を有する書 プロローグ 今おられ、かつておられ、やがて来られる方から (ヨハネ)
  • 02. 七つの封印を有する書 プロローグ 我は、アルファなり、オメガなり (神の声)
  • 03. 七つの封印を有する書 プロローグ すると天につながる門が開かれた (ヨハネ)
  • 04. 七つの封印を有する書 プロローグ 聖なるかな、全能の神よ (四つの生き物)
  • 05. 七つの封印を有する書 プロローグ 私は、御座に座っておられる方の右の手に (ヨハネ)
  • 06. 七つの封印を有する書 プロローグ そのとき私は見た (ヨハネ)
  • 07. 七つの封印を有する書 第1部 オルガン独奏:レント
  • 08. 七つの封印を有する書 第1部 そして子羊が、第一の封印を解いたとき (ヨハネ)
  • 09. 七つの封印を有する書 第1部 そして子羊が、第二の封印を解いたとき (ヨハネ)
  • 10. 七つの封印を有する書 第1部 そして子羊が第三の封印を解いたとき (ヨハネ)
  • 11. 七つの封印を有する書 第1部 そして子羊が第四の封印を解いたとき (ヨハネ)
  • 12. 七つの封印を有する書 第1部 そして子羊が第五の封印を解いたとき (ヨハネ)
  • 13. 七つの封印を有する書 第1部 主よ、聖なる方、真実を知る方 (合唱)
  • 14. 七つの封印を有する書 第1部 霊には白い衣が与えられ (ヨハネ)
  • 15. 七つの封印を有する書 第1部 そして私は見た、子羊が六つ目の封印を解くのを (ヨハネ)

ディスク   2

  • 01. 七つの封印を有する書 第2部 オルガン独奏:ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ
  • 02. 七つの封印を有する書 第2部 七つ目の封印が解かれた後 (ヨハネ)
  • 03. 七つの封印を有する書 第2部 太陽をまとい (ヨハネ)
  • 04. 七つの封印を有する書 第2部 天では大きい戦が起こった (ヨハネ)
  • 05. 七つの封印を有する書 第2部 天の深い沈黙が去ったとき (ヨハネ)
  • 06. 七つの封印を有する書 第2部 白い御座に座っておられる方をみて (ヨハネ)
  • 07. 七つの封印を有する書 第2部 我はアルファなり、オメガなり (神の声)
  • 08. 七つの封印を有する書 第2部 ハレルヤ! (合唱)
  • 09. 七つの封印を有する書 エピローグ 主よ、全能の神、今おられ、かつておられた方 (合唱)
  • 10. 七つの封印を有する書 エピローグ 私は、ヨハネである (ヨハネ)

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 合唱指導が同郷の石見出身の栗山さんなの...

投稿日:2010/06/17 (木)

 合唱指導が同郷の石見出身の栗山さんなので、期待して聴きました。一番感心したのは、栗友会合唱団のしっかりした歌いぶりです。この作品の日本初演に「ど素人」として参加した私からすれば、合唱団の皆さんの充実ぶりは、同じアマチュアでもこんなに違うのだなぁと感心するのみです。 今は無き、我が「フィルハーモニー合唱団」は、新宿駅西口で、通りすがりの普通の学生やOLを強引に口説き落とし、合唱の道に引きずり込むことにより存続していたのですから、声楽的レベルはないに等しかったです。ただ年五回の定期演奏会に多くの合唱曲を日本に初めて紹介するのだという狂信的な思いに憑かれていたようなものでした。1977年12月の10周年記念演奏会にこの曲を取り上げることになり、皆が猛練習中の10月末にひょんなことから私は入団したのです。代々木のオリンピックセンターや初台教会、松原教会での毎日練習に今までの夜遊びの時間を捧げ、小田急、京王線のプラットホームで狂ったように譜読みを続け、何とか当日に間に合わせたのでした。そんな調子でしたからこのCDを聴いていても曲ごとに当時の情景や感情がよみがえってきて、冷静な聴き方にならないのです。  といいつつも感想を言えば、ソロイストは一定の水準は保ってはいますが、まずリッペルトはヨハネの適役とは思えず、リドルも後半お疲れのご様子で、一瞬LP時代のように回転がおかしくなったのかと思える場面もありましたが、合唱はとても上手で、恐らく栗友会の皆さんは余裕をもって練習をされていたのだろうな…と想像しています。私たちの荒っぽい歌とは雲泥の差です。 オーボエの美しい旋律に続くヨハネの歌の後の「おぉ、見よ。屠られた羊を!」のデリケートな合唱の歌いだし。第二の封印の男声の充実等々、皆さんの歌を堪能いたしました。またこのライブをCDとして世に出した製作者に拍手を送りたいと思います。 最後に負け惜しみ的感想を二つ、ひとつ、今まで生演奏を含め10種類以上聴いていますが、狂信的だったほどは、私たちが歌った以上の白熱した「ハレルヤコーラス」は聴いたことがありません。(再演ではすでに熱気が薄れています)ふたつ、今から思うと信じられませんが、暗譜でこの大作を歌っていました。

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