エドゥアルト・シュトラウス1世:ワルツとポルカ集
ヨハン・シュトラウス1世の四男として生まれたエドゥアルト・シュトラウス。ヨハン・シュトラウス2世とヨーゼフ・シュトラウスの弟にあたり、息子はヨハン・シュトラウス3世、孫がエドゥアルト・シュトラウス2世といった音楽一家の中心的人物です。2人の兄たちの人気に及ぶことはありませんでしたが、37歳の時に兄ヨハンの後を引き継ぎウィーンの宮廷舞踏会音楽監督に就任、「ハンサム・エディ」の愛称で呼ばれ、着々と地位を築いていきました。残された作品は300曲あまり、なかでもポルカとギャロップに魅力的なものが多く、聴きごたえもたっぷりです。
この第3集に収録されているのは、1曲を除き全てシュトラウス自身がオーケストレーションした作品で、英国シュトラウス協会が所有するアーカイヴの譜面を使用しての演奏です(楽譜が出版されなかった作品51のポルカ・シュネル『Pegasus-Sprunge(ペガサスは跳躍する)』のみ、オーストリアの指揮者クルト・シュミットがピアノ譜からオーケストレーション)。
またこのアルバムは、シュトラウス一族作品の録音を多く手掛け、当シリーズの第2集も指揮したジョン・ジョージアディス[1939-2021]の追悼盤でもあります。(輸入元情報)
【収録情報】
エドゥアルト・シュトラウス:
01. ワルツ『楽しみと喜びの住むところ!』 Op.202 (1882)
02. ポルカ=マズルカ『心と世界』 Op.131 (1875)
03. ワルツ『Gluhlichter』 Op.216 (1883)
04. ポルカ・シュネル/ギャロップ『暴れる小悪魔』 Op.154 (1872)
05. ワルツ『理念』 Op.111 (1874)
06. フランス風ポルカ『In Lieb’ entbrannt』 Op.117 (1874)
07. ワルツ『Mit frohem Muth und heiterm Sinn!』 Op.153 (1877)
08. ポルカ・シュネル『Pegasus-Sprunge』 Op.51 (1869)〜クルト・シュミット編
09. ワルツ『陽気な歌』 Op.207 (1882)
10. ポルカ=マズルカ『シレジアの山から』 Op.260 (1888)
11. ワルツ『読者の声(意見)』 Op.104 (1873)
12. フランス風ポルカ『Ein Jahr freiwillig』 Op.102 (1870)
13. ワルツ『Widmungsblatter』 Op.242 (1886)
14. ポルカ・シュネル『Zeitvertreib』 Op.248 (1886)
15. ワルツ『Denkspruche』 Op.244 (1886)
パルドビツェ・チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団
マレク・シュティレツ(指揮)
録音時期:2022年8月
録音場所:チェコ、パルドビツェ、House of Music
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
オリジナルのオーケストレーションによる世界初録音(08を除く)