これは面白い、21世紀の『マクベス』
マクベスのオペラといえば、誰もがヴェルディの傑作を思い出しますが、こちらは現代イタリアの作曲家サルヴァトーレ・シャリーノの2002年作。構想から20年あまりをかけて完成させたもので、シャリーノ芸術の集大成とみなされています。全3幕で、シェイクスピアの原作に忠実ながら、ヴェルディのようなドラマティックな音楽ではなく、静かで断片的な音が続く独特な作風。初演は大成功で、その後世界中で上演される人気を博しています。
マクベス役はドイツのバリトン、カッツマイヤー。シャリーノの舞台作品には欠かせない名パートナーで、ここでもマクベスの複雑な内面を見事に表現。オペラ・ファン必聴の新作です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・シャリーノ:歌劇『マクベス』全3幕
台本:サルヴァトーレ・シャリーノ(イタリア語)
マクベス:オットー・カッツマイヤー(バリトン)
マクベス夫人:アンナ・ラジェイェフスカ(メゾ・ソプラノ)
バンクォー:リヒャルト・ツォーク(テノール)
フリーアンス、暗殺者、使者:ソニア・トゥルケッタ(メゾ・ソプラノ)
マクダフ、ダンカン:トーマス・メーネルト(バス)
ヴォーカルアンサンブル『ノーヴァ』
クラングフォルム・ウィーン
エヴァン・クリスト(指揮)
録音時期:2011年8月
録音場所:ザルツブルク音楽祭
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)