CD 輸入盤

交響曲第1番、他 ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団

シベリウス(1865-1957)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CB93538
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

究極のライヴ! ヤンソンス&バイエルン/シベリウス第1番

 コンセルトヘボウとバイエルンという欧州2大名門を手中に、そのキャリアの絶頂をきわめたかにもみえるヤンソンス。このバイエルン放響とのシベリウスは、そんなヤンソンスの芸境が以前とは比較にならないほど高度な領域に達していることを痛感させる、ある意味では信じがたいほどの名演です。

 まずは第1楽章の冒頭、ティンパニの静かな持続音を背景に現れるクラリネット・ソロのつややかさに魅了されますが、この瞑想的な静寂をやぶるヴァイオリンの、まるで清水のように透明な新鮮さ、そこから始まる主題提示が金管のフォルテシモに至るまでのわずかな間に示された、厳重をきわめたパート・バランスの管理から生まれる豊富な音型情報、オケ総員の呼吸を一人も漏らさずまとめ上げた感のある、きわめて自然で弾力のある流動感等々、荒々しさばかりを強調した他の演奏からは聴かれない、美的にしてしかも力強い音楽には、まさに目からウロコが落ちる思いを禁じえません。

 この細部に対する厳しい視線と流れるような旋律表現との共存が、この演奏を成功に導いた要因と言えるでしょう。同じ第1楽章の展開部における木管アンサンブル(06:25〜)の克明なことには仰天で、ほとんど単なる経過句として単調に処理された演奏も多いなか、多様な響きの面白さを立体的に、しかも時間の経過とともに景観を異にしていくかのような見事なコントロールとリズム感の鋭さ、響きに対する鋭敏な感覚には、かつて薫陶を受けたという故ムラヴィンスキーからの強い影響を思わせます。

 この展開部に続く再現部(07:05〜)のしなやかな旋律美は、直前までが恐ろしいほど厳しかっただけに効果絶大、なにか心が晴れ晴れと解放されるようなその感覚は、ヤンソンスのムチのように強くしなやかなフレージングによって壮健な肉体性さえも備え、弛緩した印象などは無縁です。

 もちろん、そうしたことを完全に実行するには、バイエルン放響の高度な機能性を抜きには考えられないことでしょう。もともとヨーロッパ屈指の実力を誇るこの団体が、この演奏では従来よりさらに一段とレヴェル・アップしているように思えるのは、やはりヤンソンスとの相性の良さを物語るものなのでしょうか。持ち前の機動力はもちろん、総体としてのアーティキュレーションの統一感は、これがライヴであることを考えればほとんど信じがたいほど。個々のソロ・パートの見事さは言うに及ばずで、とりわけ第3楽章を筆頭とするティンパニの名人芸には脱帽、いささか取りとめの無い印象もあるこの作品をタイトに引き締める絶妙な効果を上げています。

 総じて言えることは、この演奏が従来にないほど細部に神経をかよわせ、内在する豊富な情報を限界まで引き出してみせたということでしょう。その精密度は、これまでもっとも緻密とされたベルグルンドとヨーロッパ室内管の演奏に唯一匹敵すると言いたいほど。しかもそのうえ、ここにはフル・オーケストラならではの厚みのあるサウンドと荒々しい力感があるのですから、もはやなにひとつ望むものはありません。

 録音も、全体に高度なシリーズ全体のなかでも一段と優秀。しっとりと濡れたような音色のつややかさが全編にわたって保持される一方、細部の解像度の高さ、音の透明感を備えた、まさに究極のライヴ録音と言いたいところです。

収録曲   

シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 op.39

  • 01. Andante, ma non troppo – Allegro energico [10:46]
  • 02. Andante [ma non troppo lento][09:11]
  • 03. Satz: Scherzo. Allegro[05:18]
  • 04. Finale [Quasi una fantasia][12:26]

ブリテン:『青少年のための管弦楽入門』

  • 05. The Young Person's Guide To The Orchestra, Op. 34 Variations And Fugue On A Theme By Purcell (1946) [17:19]

ウェーベルン:『夏風の中で』

  • 06. Idyll für grosses Orchester nach einem Gedicht von Bruno Wille [10:32]

総合評価

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新聞記事(群響のコンサート評)でシベリウス...

投稿日:2018/05/22 (火)

新聞記事(群響のコンサート評)でシベリウスの交響曲第1番に興味を持ちました。第2番・第5番・第7番が良かったユッカ・ペッカ・サラステ/フィンランド放送響の盤を探しましたがみつからないので、何かとお気に入りのヤンソンス/バイエルン放送響のこの盤にしました。聴いてみるとクラリネットとティンパニが大活躍するので送交響楽団で大成功でした。知らない曲でしたが、第1番、お気に入りになりそうです。 ウェーベルンの「夏風のなかで」もとてもいい演奏です。

ガメラ さん | 群馬県 | 不明

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投稿日:2013/04/12 (金)

コンセルへボウとの2番も演奏自体は悪くはないが、SACDのコンセルトへボウよりよっぽど色彩感あふれる演奏でこちら方が良い。2番もバイエルンとやって欲しかった。確かにショスタコーヴィチは今一。 私はSACD全般を否定する訳では無いので念の為

ラブラドライト さん | 東京都 | 不明

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投稿日:2010/01/21 (木)

シベリウスは、LPではオーマンディを、CDではバーンスタインを愛聴していましたが、このヤンソンス盤を聴いて、不思議な魅力に取り付かれました。その表現は100パーセント納得できるものではありませんでした。意外と淡白な面もあり、もっと思い入れたっぷりに歌ってほしいというところもありました。しかし、聴いているうちに、肝心かなめのところでは、よく歌い、フィナーレでは背中がゾクゾクの連続でした。あの淡白さが、より効果を上げているようにも思いました。それにしてもオケはうまい。他の2曲も充実そのもので、ブリテンでは学校の音楽の時間に鑑賞したときのことが思い起こされました。このCD1枚には多様な魅力が詰まっている。結果は満足でした。

古渡 弁蔵 さん | 北海道 | 不明

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