ゴドフスキーの問題作、シチェルバコフの演奏で遂に登場!
シチェルバコフによる「ゴドフスキー:ピアノ作品集」のシリーズが始まったのが1996年。その時から、ファンの間でいつリリースされるのかと話題になっていた『ショパンのエチュードによる練習曲』が遂に登場します。
音楽評論家のハロルド・ショーンバーグが「ピアノのために書かれた作品でこれ以上ありえないほど難しい」と評したこのゴドフスキーの曲集は、もともと演奏困難なショパンの「練習曲=エチュード」にゴドフスキーが独自の編曲を加え、更に難しく仕立てたもの。主として左手の鍛錬を目的として書かれており、いくつかの作品は左手のみで奏されますが、曲によっては複数の練習曲を同時に演奏するという試みがなされているなど、まさに技巧の限りを尽くした作品が並びます。どの曲も複雑な声部を持ち、幾多の旋律が絡み合い、曲によっては原曲の姿をとどめないほどに手が加えられるなど、演奏家だけでなく聴き手にとっても興味深い編曲がなされています。これまでに全曲録音をリリースしているのは、この曲集の知名度を高めたマルカンドレ・アムランをはじめ片手の指で数えられるピアニストのみ。2019年には日本での全曲コンサート(ピアノはフランチェスコ・リベッタ)が行われ、日本中の「超絶技巧好き」が注目したのも記憶に新しい出来事でした。
NAXOSレーベルきってのヴィルトゥオーゾ、シチェルバコフはこの曲集に果敢に挑み、鮮やかな技巧を駆使して全ての曲を完璧に制覇しています。(輸入元情報)
【収録情報】
ゴドフスキー:ショパンのエチュードによる53の練習曲 第1集
1. 第1番ハ長調(原曲:Op.10-1 第1版)
2. 第4番イ短調『鬼火』(原曲:Op.10-2 第2版)
3. 第5番変ニ長調(原曲:Op.10-3 左手のための)
4. 第6番嬰ハ短調(原曲:Op.10-4 左手のための)
5. 第7番変ト長調(原曲:Op.10-5 第1版)
6. 第13番変ホ短調(原曲:Op.10-6 左手のための)
7. 第14番ハ長調『トッカータ』(原曲:Op.10-7 第1版)
8. 第16番ヘ長調(原曲:Op.10-8 第1版)
9. 第17番嬰ハ短調(原曲:Op.10-9 第1版)
10. 第20番変イ長調(原曲:Op.10-10 左手のための 第2版)
11. 第21番イ長調(原曲:Op.10-11 左手のための)
12. 第22番嬰ハ短調(原曲:Op.10-12)
13. 第25番変イ長調(原曲:Op.25-1 第3版)
14. 第27番へ短調『ワルツ』(原曲:Op.25-2 第2版)
15. 第29番ヘ長調(原曲:Op.25-3 第1版)
16. 第32番へ短調『ポロネーズ』(原曲:Op.25-4 第2版)
17. 第34番嬰ハ短調『マズルカ』(原曲:Op.25-5 第2版)
18. 第36番嬰ト短調『三度の練習』(原曲:Op.25-6)
19. 第38番変ニ長調『六度の練習』(原曲:Op.25-8)
20. 第39番変ト長調(原曲:Op.25-9 第1版)
21. 第41番ロ短調(原曲:Op.25-10 左手のための)
22. 第42番イ短調(原曲:Op.25-11)
23. 第43番嬰ハ短調(原曲:Op.25-12 左手のための)
24. 第44番へ短調(原曲:新しい練習曲 第1番左手のための)
25. 第45番ホ長調(原曲:新しい練習曲 第2番 第1版)
コンスタンティン・シチェルバコフ(ピアノ)
録音時期:2019年1月28-30日
録音場所:Wyastone Concert Hall, Monmouth, UK
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)