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グレトリー:歌劇『村の試練』
18世紀におけるオペラ・コミック座の最大の作曲家であったアンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリー。ベルギーで生まれ、イタリアに留学し、この地でオペラ作曲家への足がかりを掴み、後にパリで大成功。生涯に50曲ほどの歌劇を作曲し、当時のフランスの音楽界に君臨した人です。NAXOSにはすでに喜劇『ル・マニフィーク』)の録音がありますが、こちらの『村の試練』も、フランス人の気質を表す楽しい歌劇です。
裕福な未亡人ユベール夫人とその娘デニス、そして彼女らを巡る2人の男性が引き起こすいざこざが軽妙な音楽に乗って展開するこの物語は、初演からほぼ一世紀に渡り、パリの舞台で上演され続けたグレトリーの人気作品です。パリだけでなく、アムステルダム、ベルン、サンクト・ペテルブルクからニューヨークに至るまで、各地で上演され、国際的な人気を獲得しました。そのため、元のフランス語だけでなくドイツ語やオランダ語にも翻訳され、また曲中のアリアや最後に置かれたバレエは、家庭用に「小さな編成」の室内楽に編曲され、一層広まっていったのです。しかし、その後はすっかり忘れ去られてしまった愛すべき歌劇を、ブラウン率いるオペラ・ラファイエットが現代に蘇らせた貴重な録音です。(輸入元情報)
【収録情報】
● グレトリー:歌劇『村の試練』全曲
デニス…ソフィー・ユンカー(ソプラノ)
マダム・ユベール…タリス・トレヴィーニェ(ソプラノ)
ラ・フランス…トーマ・ドリエ(バリトン)
アンドレ…フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)
オペラ・ラファイエット
ライアン・ブラウン(指揮)
録音時期:2015年1月25,26日
録音場所:メリーランド大学、ザ・クラリス、Dekelboum Hall
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)